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現在相場考察

1年前の“生産終了発覚直後”水準にまで回復、サブマリーナ116610LN

2021年9月21日更新
ロレックスのサブマリーナー116610LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年12月の安値と2021年9月の安値を比較し現在相場を考察。この0年9ヶ月での変動は¥140,600だった。

サブマリーナ 116610LNについての考察(2021年9月)

ちょうど1年前のモデルチェンジによって、生産終了となったサブマリーナの116610LN。生産終了が発覚する前(2020年8月)は、約113万円だったのですが、生産終了発覚後(9月)には約136万円という水準になっていました。

しかし、そういった水準は長く続かず、同年12月には120万円にまで値下がりしていたのです。

生産終了発覚前の8月水準が約113万円、生産終了発覚直後が約136万円、その後の12月水準が120万円ですから、「急激な上昇⇒落ち着いた」といった動き方だったといえます。

そんな116610LNですが、“落ち着いた”と表現できた12月の後は、そこまで派手に値動きすることはありませんでした。

それは、2021年になってからも同様で、116610LNは10ヶ月近くに渡って「それほど変わらない」という状況が続いていたのです。

2021年といえば、多くの腕時計が目立った上昇という年ですが、そういった状況の中、この116610LNは、2020年12月からあまり変わらなかったわけです。

けれども、9月の今、久々に116610LNに“動き”があったという様子が見られます。

では、どうなっているのかというと、現在の116610LN約134万円という状況。ちょうど1年前の“生産終了発覚直後”水準、約136万円に近い価格帯にまで回復しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年12月
の安値
2021年9月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116610LN
中古 0年
9ヶ月
¥1,200,000 ¥1,340,600 140,600 111.72%

116610LNは、緑サブの116610LVとは異なり、2017年といった時代でも、それほど「入手困難」という印象がなかったモデルです。

そのため、あまり派手な値動きをしないという印象もあるのですが、そうはいっても、2018年以降の様子は違いました。

2017年まで116610LNは、80万円台に位置していましたが、2018年8月には90万円台、2019年4月には100万円以上となっており、さらにその3ヶ月後の2019年7月には110万円台に達していたのです。

ですから、2018年⇒2019年までの値動きは『80万円台⇒110万円台』となるわけで、1年未満といった期間で価格ステージが変化するという状況でした。

しかし、2019年夏の下落トレンド以降、116610LNの値動きは鈍化。2020年9月の生産終了発覚によって、久々に目立った上昇となったものの、その後値下がりし、結局回復するまで1年もの期間を要したのです。

116610LNは、今、1年ぶりに130万円台に回復したわけですが、2018年⇒2019年までの値動きを見ると、ゆっくり動くという状況にも感じれられます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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