2014年の登場以降、現行SSスポーツモデルで一番高いといったポジションだった116660のDブルー文字盤。
これよりも高値なSSスポーツモデルとしては、ヨットマスター2がありましたが、そちらは複雑機構搭載。ですから、3針モデルとして、最も高値に位置していたのがこのDブルー文字盤だったわけです。
そういった状態は、2017年頃まで続いていましたが、その年からデイトナを始めとするスポーツモデルが、それまでよりも凄い上昇となっています。
その反面、この116660のDブルー文字盤は、2017年から現在までにかけて、あまり目立った値動きをすることがなく、「相場序列」という観点では、デイトナやサブマリーナ、GMTマスター2などと逆転してしまうという状態となっています。
そして、そういった状況は今でも変わらず。
今年、2021年といえば、マニアックなモデルを含め、多彩なモデルの上昇が目立っている様子がありますが、この116660のDブルー文字盤については、「目立った上昇」という様子がありません。
実際、116660のDブルー文字盤は、2020年8月水準が約150万円だったのに対し、現在水準は約156万円という状況。
この1年2ヶ月という期間で、5万円ほどしか相場が変化していないのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2021年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 116660 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥1,509,400 | ¥1,562,000 | 52,600 | 103.48% |
ちなみに、かつてこの116660よりも安価だったモデルは、今どうなっているかというと、
となっています。
なお、この116660(Dブルー)、2015年においては150万円台という水準だったのですが、その時期116520は110万円程度でした。そして、2017年に116660(Dブルー)は約139万円となっていたのですが、その頃116520は140万円程度といった状況。この時点では、このDブルー文字盤とデイトナ116520は、同じような水準になっていたわけです。
しかし、今となっては、116660(Dブルー)とデイトナ116520の相場差は100万円以上という状態にまで広がってしまっているわけで、高い方は“デイトナのほう”であります。
そういった意味では、4年5年ぐらい前に、この116660(Dブルー)に憧れていて、「高いから買う勇気が出ない」と感じられた方は、今こそ検討するに値する状態なのではないかと思います。