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現在相場考察

値下がりの典型例、カサブランカ白文字盤革ベルト5850

2015年9月26日更新
フランクミュラーのカサブランカについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年3月の最安値(ヤフオク)と2015年9月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この5年6ヶ月での変動は¥-28,160だった。

カサブランカ 白文字盤、革ベルト 5850についての考察(2015年9月)

2010年から比べると、ほぼすべての時計が値上がりしています。例えば、ヨットマスターロレジウム(16622)は2010年の価格が約45万円に対して現在は60万円以上。15万円ほど値上がりしているわけです。さらに、パテックフィリップの5054に関しては2011年に約180万円だった価格が2015年では約270万円。おおよそ90万円ほど値上がりしたのです。それが、このフランクミュラーカサブランカは、、2010年と比べると約3万円の値下がりしているのです。

フランクミュラー カサブランカ¥192,800〜¥2,310,000(2024年11月23日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年3月
の最安値(ヤフオク)
2015年9月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
フランクミュラー
カサブランカ
白文字盤、革ベルト
5850
中古 5年
6ヶ月
¥350,000 ¥321,840 -28,160 91.95%

フランクミュラーはパネライとともに2002年から高級腕時計愛好家界隈でブームとなりました。

2002年当初は定価&流通価格が高く、パネライよりもよりフォーマル、より高級というイメージが存在したのです。

しかし、現在の状況ではパネライのほうがはるかに高い相場となっています。

Ameblo時代の旧ブログでもフランクミュラーはオススメできないため紹介するとはありませんでした。(フランク三浦は紹介しました)

まさにその通り。

2010年という時計相場全体が安い時とくらべても値下がりするなんて、値下がりの実力を兼ね備えているとしか言いようがありません。

約35万円、という2010年の価格は革ベルトのカサブランカ、という最も安いメンズモデルにしては高くない価格です。

しかし、それでも値下がりしました。

このフランクミュラーの適正価格はもしかしたら30万円以下なのかもしれません。

ただし、ロレックスパテックフィリップ、さらにパネライ、カルティエ等々も値上がりしている中、強いインパクトのあるブランドであるフランクミュラーが値下がり傾向、というのはお買い得に感じます。

力を発揮するのはこれからかもしれないので要注意です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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