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現在相場考察

上昇している様子、スピードマスター3594.50

2021年12月27日更新
オメガのスピードマスター3594.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年9月の安値と2021年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は¥50,000だった。

スピードマスター 3594.50についての考察(2021年12月)

お知らせ

斉藤由貴生は、本を準備中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。

3570.50が現行だったとき、その仕様違いモデルといった感覚で存在していたのがこの3594.50です。

とはいえ、3570.50の生産期間は長く、全ての時期において3594.50とともに販売されていたというわけではありません。

では、いつ頃、この3594.50が現行モデルとして売られていたのかというと、少なくとも2000年前後といった時期だといえます。

なぜ、はっきりそういえるかというと、当時この3594.50を筆者が時計店で目にしていたからなのですが、その際の新品実勢価格は3570.50とほぼ同じという状態でした。

3570.50は通常モデルであるわけですが、この3594.50「ファーストレプリカ」と呼ばれた“復刻版”といえる存在。つまり、特別感が強いのです。

ですから、かつての新品実勢価格が3570.50と同様というのは、少々お得感があったといえます。

それどころか、近年の中古相場を見ると、この3594.503570.50よりも安価という状態。

特に、3570.5030万円以上となった2018年頃からそういった様子が見られたわけで、長らくこの3594.5020万円で購入可能な手巻きスピードマスターという存在だったのです。

ただ、2020年9月になると、そんな3594.50もようやく30万円台に上昇。3ヶ月前(2020年5月)まで約26万円だったのが、30万円という水準になっていました。

そして、それから今にかけても、この3594.50は上昇している様子。

現在水準は35万円となっているのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年9月
の安値
2021年12月
の安値
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
3594.50
中古 1年
3ヶ月
¥300,000 ¥350,000 50,000 116.67%

1年少し前まで、長い間20万円台を脱することがなかったこの3594.50ですが、30万円となってからは、それなりに上昇しているといえます。

ただ、そうはいっても相変わらず3570.50よりも安価という状態は変わらず。11月にお伝えしたように、3570.50はすでに40万円台という水準に達しているのです。

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この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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