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現在相場考察

今年1月水準の倍程度、ノーチラス3800/1A青文字盤

2021年12月28日更新
パテックフィリップのノーチラスについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年1月の安値と2021年12月の安値を比較し現在相場を考察。この0年11ヶ月での変動は¥4,422,000だった。

ノーチラス 青文字盤 3800/1Aについての考察(2021年12月)

お知らせ

斉藤由貴生は、本を準備中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。

ノーチラス 3800/1A 青文字盤

ノーチラス3800/1Aといえば、1982年に登場してから2005年まで生産された長寿モデルでありますが、その文字盤バリエーションは大きく3つあるといえます。

1つが、最初に登場したのが青文字盤で、もう1つが白文字盤、そしてモデル末期に登場したのが黒文字盤です。(他にもグレー文字盤やダイヤ文字盤などが存在)

黒文字盤は、1996年のデビューなのですが、その頃から「新世代ノーチラス」としてメインモデルといった役割を担っていました。

そのため、リファレンス末尾に枝番が導入された際、「-001」は青文字盤ではなく、黒文字盤に与えられたのです。

そのようなこともあり、中古で見かける3800/1Aは黒文字盤が多い印象があります。

黒文字盤は、今となっては「ローマンインデックス、リーフ針」という、ノーチラスとしては、異色の要素が採用。そのため、レア感があるという見方もできるのですが、3800/1A全体のボトム価格というポジションとなっています。

とはいえ、その黒文字盤をもってしても、今年6月時点で 618万円という水準に到達。

ちなみに、その頃から青文字盤は、黒文字盤よりも高い水準だったのですが、相場がわかりづらい状況だったため、12月の今になってお伝えしています。

では、この3800/1A青文字盤は、現在どのような水準となっているかというと、その答えは、858万円今年1月水準の倍程度となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年1月
の安値
2021年12月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
青文字盤
3800/1A
中古 0年
11ヶ月
¥4,158,000 ¥8,580,000 4,422,000 206.35%

なお、この記事の個体は、

  • デイトのフォントがゴシック体
  • バックルが観音開きタイプ
  • となっていることから、青文字盤としては珍しい後期モデルだといえます。

    そのため、この個体は正確には3800/1A-010であるわけですが、1995年頃よりも前のモデルには、リファレンス末尾の枝番がないため、あえて青文字盤については「3800/1A青文字盤」としています。

    後期モデルはレアなのですが、これまでのところ、前期(デイトが黒背景)、中期(デイトが明朝体)、後期(この記事のモデル)の違いによって相場が変わるということが見受けれません。

    これらは、「青文字盤」ということによって評価されているため、3800/1A青文字盤の値動きを見る際は、前期対後期という比較を行っても問題ないと考えます。

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    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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