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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第90回~ 【パテックフィリップ】取り扱い実績ランキング(第五位~第一位)

2022年1月6日更新

みなさん、こんにちは。

前回も書かせていただきましたが、おかげさまで2021年も【パテックフィリップ】の時計を多数お取り扱いさせていただき、その総数はなんと約200本!!

本当にありがとうございます。

ということで、今回も、【パテックフィリップ】取り扱い実績ランキング(第五位~第一位)をお送りしていきます。

取り扱いが多かったモデル=注目度も高いモデル

最後は気楽にお付き合いいただければと思います。

【目次】
◆ 第五位 『ノーチラス』SS 「Ref.5711/1A-010
◆ 第四位 『アクアノート』SS 「Ref.5167A-001
◆ 第三位 『アクアノート』SS 「Ref.5167/1A-001
◆ 第二位 『カラトラバ』18KWG 「Ref.5196G-001
◆ 第一位 『ノーチラス』プチコンプリケーション SS 「Ref.5712/1A-001
◆ まとめ

第五位
ノーチラス』SS
「Ref.5711/1A-010

第五位は、『ノーチラス』「Ref.5711/1A-010」。2006年に生誕30周年で発表された『ノーチラス』シリーズで一番人気と言っても過言ではない、SS(ステンレススチール)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.5711/1A-001」のマイナーチェンジモデルです。

主なマイナーチェンジ内容は、ムーブメントの刻印がジュネーブシールからパテックシールへ、ブレスレットの仕様がネジ式からピン式へ、そして文字盤上のロゴの仕様が変更されました。この最終モデルに搭載された新型ムーヴメント「Cal.26-330 S C」は、ハック機能が追加され、日付変更の禁止時間帯がなくなりました。新型ムーブメント搭載モデルは、市場でも特に流通個体が少なく、販売価格も高く設定されております。先日ビッグニュースとなった【TIFFANY&Co.】Wネームの登場も相まってか、市場での『ノーチラス』の在庫は更に少なくなっており、相場感も以前と比べ上がっている感じがします。

第四位
アクアノート』SS
「Ref.5167A-001

第四位は、2007年に発表された現行『アクアノート』「Ref.5167A-001」。

SS(ステンレススチール)ケースにコンポジット素材であるトロピカルバンドの組み合わせが人気のこちらは、『アクアノート』と聞けば真っ先に思い浮かべる認知度と、デザインや重さ・薄さを含めて、オンオフ問わず着用出来る1本です。つい先日も、バンド調整もされていない未使用品が入荷しましたが、ホームページ掲載するまでもなく販売に至りました。国内定価が2,486,000円(税込)。市場での販売価格を見ると、状態や年式にもよりますが、ゆうに三倍は超えていますね。

第三位
アクアノート』SS
「Ref.5167/1A-001

第三位も、先ほど同様『アクアノート』がランクインです。こちらは『アクアノート』のモデルの中でも一番シンプルで使いやすい、SS(ステンレススチール)のケース・ブレスレット仕様です。

派生するモデルは色々とありますが、今では『ノーチラス』と共に【パテックフィリップ】の人気を二分する『アクアノート』。最近は相場も急速に上がっております。国内定価を改めて調べてみると、ブレスレット仕様でも2,860,000円(税込)。定価と相場のギャップは、こちらも非常に大きい1本ですね。

第二位
カラトラバ』18KWG
「Ref.5196G-001

第二位は、時計好きであれば誰しもが一度は聞いたことがある【パテックフィリップ】のドレスウォッチモデル『カラトラバ』「Ref.5196G-001」。

2004年に発表され、今なお現行モデルとしてラインアップされている、初代『カラトラバ 』「Ref.96」の血筋を継ぐ「Ref.5196」の18KWG(ホワイトゴールド)仕様。ホワイトゴールドは色味に嫌みがないため人気がありますね。また、37mmのケースサイズは、腕に乗せた時のサイズ感も良く、日本人には特に好まれていると思います。コミット銀座では、つい最近まで珍しく、YG(イエローゴールド)、RG(ローズゴールド)、WG(ホワイトゴールド)、Platinum(プラチナ)の4素材が揃っておりました。こちらも市場で見かける本数も少なくなっており、相場感も以前と比べると上がっている印象です。

第一位
ノーチラス』プチコンプリケーション SS
「Ref.5712/1A-001

第一位は『ノーチラス』にプチコンプリケーションを搭載した「Ref.5712/1A-001」。「Ref.3712/1A-001」の後継機として、2006年に『ノーチラス』生誕30周年を記念して発表されたロングセラーモデルです。

こちらは、【パテックフィリップ】を代表するマイクロローター採用の超薄型自動巻ムーブメント「Cal.240」の派生ムーブメント「Cal.240 PS IRM C LU」を搭載し、プチコンプリケーションの機構を搭載しながらも、三針モデル「Ref.5711/1A」と比較しても僅か0.22mmしかケース厚が変わらないという、実用性と機能性を兼ね備えたモデルです。比較的初期の個体は、ムーブメントの刻印はジュネーブシールで、ブレスレットのコマもネジ式でした。ここ最近はやっと適正に評価されてきたのか、価格相場もグッと上がってきております。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

冒頭でもお伝えさせて頂きましたが、2021年も【パテックフィリップ】の時計を約200本ほど取り扱わせていただき、私としては感無量でございます。

これもひとえに皆様方のおかげでございます。本当にありがとうございます。

2022年も、皆様により良い情報をお届け出来るよう、精進してまいります。

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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