1997年に登場した世代のダイナミックは、当時オメガで最も廉価な価格帯に位置していました。
そういったこともあり、2016年頃までダイナミックの中古相場は10万円以下といった水準が当たり前。
そのような価格帯のモデルといえば、タグホイヤーのキリウムやブルガリのソロテンポなどがありますが、それらとともに、10万円以下で楽しめる選択肢の1つだったといえます。
しかしながら、そんなダイナミックはその後上昇。特にクロノグラフは目立って値上がりし、2018年には15万円程度といった水準になっています。
また、3針についても、2019年に10万円以上という水準に達し、今ではこの世代のダイナミックは、いずれも10万円以上といった価格帯という状況です。
ただ、クロノグラフについては、2018年以降、目立った変動がなく、ようやく変化したのは2021年11月になってから。その際、クロノグラフの5240.50は、約15万円⇒約17万円という変化をしたわけですが、これは“3年3ヶ月ぶりの値動き”といえる状況でした。
そして、それから3ヶ月。このダイナミック5240.50は、再び目立った変動となっています。
昨年11月、約17万円という水準だった5240.50ですが、現在水準はなんと約21万円。ついに、20万円台という価格帯に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年11月 の安値 |
2022年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
ダイナミック 5240.50 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥179,300 | ¥219,780 | 40,480 | 122.58% |
2021年11月において、ダイナミックは“3年3ヶ月ぶりに目立った変動”という様子だったわけですが、その際の値動きは、“1年2ヶ月で1.9万円程の上昇”でした。
それに対して、今回の値動きは、なんと“3ヶ月で約4万円の上昇”。より目立った値動きをしているわけです。
2022年の今といえば、人気モデルを中心に目立った上昇トレンドが起きているといえますが、そういった影響は、このダイナミックといった、高級腕時計としては比較的安価なモデルにもある状況なのです。