ブランパンといえば、長らくコスパが良いという印象がありました。
といっても、その“コスパが良い”というのは中古相場での話。本来、ブランパンは、ブレゲとともに上級価格帯を担う存在で、ヴァシュロンコンスタンタンなどのライバルといっても差し支えないでしょう。
しかしそんなブランパンは、中古となると比較的安価で入手可能なモデルが多かったわけで、「良いモノが安価」という意味でコスパが良かったわけです。
そういったことは、ドレス系だけでなく、スポーツモデルにも該当。
実際、このエアコマンドは、新品定価がパテックフィリップのアクアノートやノーチラスなどと同等だったわけですが、近年の中古相場は長らく50万円台といったところでした。
しかし、そんなエアコマンドは、2019年12月に60万円台に変化。そして、2021年2月には70万円台に達したわけで、年々価格ステージが上がっているといえます。
さて、このエアコマンドが70万円台となってから、1年が経過したわけですが、今の相場はどうなっているのかというと、なんと約93万円という様子。
ついにこのエアコマンド2285F-1130-71は、90万円台に達したのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2022年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブランパン
トリロジー エアコマンド 2285F-1130-71 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥726,000 | ¥938,000 | 212,000 | 129.20% |
エアコマンドには、いくつかの世代がありますが、この2285F-1130-71は、1997年頃に「トリロジーシリーズ」として登場したモデルです。
このトリロジーシリーズは、陸海空をテーマとして、『陸=GMT、海=フィフティファゾムス、空=エアコマンド』といった展開でした。
この世代は、作りが良いなどと評判が高いものの、中古相場では、長らく安価といった立ち位置となっていました。
しかし今では、エアコマンドが90万円台に達したわけで、ようやく「ラグスポ」らしい評価がされるようになってきたと思います。