ここ1年ぐらい目立った値動きをしている印象の6桁世代ミルガウス。
2007年のデビュー時には、大人気モデルという存在感でしたが、ここ10年ぐらいの印象は、「人気がないほうのスポーツモデル」といったイメージとなっていました。
そのようなことは、中古相場を見ると分かりやすく、例えば今から5年程前、2017年春頃の相場は、116400白文字盤が50万円程度、黒文字盤が55万円程度、116400GV黒文字盤が56万円程度といった感じだったわけです。
ちなみに、デビュー時の新品実勢価格は、116400白文字盤が90万円台、黒文字盤が110万円台、116400GVにいたっては180万円程度といった水準だったわけです。
ですから2017年においてこれらミルガウスは、いずれも“デビュー時よりもだいぶ値下がりしていた”わけで、『2007年の新品実勢価格を超えることなど2度とない』と思われていた事だと思います。
しかしながら、そんな2007年デビューのミルガウスは、2021年に目立った上昇をしたことによって、今では116400GV以外、デビュー時の新品実勢価格超えとなっている様子であります。
特に凄いのは、116400の白文字盤です。これは2017年の中古相場を見てわかるように、長らく「最も安価なミルガウス」というキャラクターでした。
けれども、白文字盤には、2020年から異変が発生。この世代のミルガウスとしては、ひときわ目立って上昇するようになり、116400(黒)、116400GV(黒)よりも高い状態となったのです。
なお、6桁世代ミルガウスの中で、最も高い存在は何かというとZブルー文字盤です。
Zブルー文字盤は、この世代で唯一、2007年デビューではない存在。6桁世代ミルガウスの中では“別物”といった感覚になるぐらい、他とは中古相場が離れていたわけで、2014年のデビュー以来、それが当たり前といった感覚がありました。
そして、2021年には白文字盤が、Zブルー文字盤よりも高値といった状態に変化。ただ、その後Zブルー文字盤も上昇したことによって、白文字盤はZブルー文字盤に抜かされてしまいます。
とはいえ、白文字盤はZブルー文字盤に肩を並べる価格帯にまで上昇したわけで、かつてでは考えられない価格序列となっているわけです。
そんな116400の白文字盤ですが、今の様子はどうなっているかというと、なんと200万円を超えた様子にまで達しているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年11月 の安値 |
2022年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ミルガウス 白文字盤 116400 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,528,000 | ¥2,178,000 | 650,000 | 142.54% |
前回お伝えした2021年11月時点では、約152万円が白文字盤のボトム価格でした。
その際は、2017年春頃の水準と比べると「100万円台高」ということに驚きましたが、現在水準はなんと約217万円。この3ヶ月間で65万円の上昇となっているわけですが、もはや“3ヶ月間の変動額”が、2017年春の中古本体価格をも上回ってしまっているのです。
ちなみに、現在116400GVのZブルー文字盤はどのような様子かというと、あちらも200万円を上回った状態であります。
とはいえ、Zブルー文字盤の現在ボトム価格は、214万円。それに対して、この白文字盤は、約217万円ですから、今、116400白文字盤は、再び「最も高い6桁世代ミルガウス」となっていることになります。