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現在相場考察

16523の様子が激変、デイトナシャンパン文字盤

2022年2月27日更新
ロレックスのデイトナ16523について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年12月の安値と2022年2月の安値を比較し現在相場を考察。この2ヶ月での変動は98万円の値上がりだった。

デイトナ シャンパン文字盤 16523についての考察(2022年2月)

16523といえば、これまでデイトナの中で最も値動きしないという傾向がありました。

特にそういったことが顕著だったのが2017年なのですが、同じ世代のSSモデル、16520が“最も派手に値動きする高級腕時計”という様子だった一方で、その豪華版である16523は、ほぼ動かなかったのです。

2017年の年末頃から、16523はかろうじて値動きするようになったものの、その動き方は16520と比べると『地味』そのもの。

ちなみに、1652011652016528116528では、前者のほうが“高値”という傾向がありますが、不思議とコンビの相場は16523よりも116523のほうが高いのです。

そのようなこともあり、この16523は、長らく「最も安価なデイトナだったわけで、それと同時に、「最も値動きしないデイトナでもあったといえます。

実際、2017年の年末頃から値動きするようになったといっても、2021年12月までの値動きは、“100万円前後”という範疇に収まっているといえます。

「100万円の上昇」ということは、「凄い」と思われるかもしれませんが、他のデイトナの凄まじい値動きからすると、実は凄くないのです。

2017年12月において、16523110万円台といった水準でしたが、2021年12月のボトム価格は210万円。2017年12月から2021年12月までの値動きは、“4年で100万円程度の上昇”といったところだったわけです。

さて、これまでそのような傾向があった16523ですが、今、その様子が激変している状況となっています。

というのも、この16523シャンパン文字盤の値動きが、この2ヶ月で98万円の上昇となっているからです。

先のように、16523は、2021年12月の段階では、4年かけてようやく100万円程度の上昇を果たしたという状況だったわけです。

それが、2021年12月⇒2022年2月においては、たったの2ヶ月で98万円の上昇をしてしまったわけですから、劇的な変化をしたといっても過言ではないのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年12月
の安値
2022年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
シャンパン文字盤
16523
中古 0年
2ヶ月
¥2,100,000 ¥3,080,000 980,000 146.67%

なお、この16523、シャンパン文字盤以外の水準はどうなっているかと、以下のようであります。

  • 黒文字盤:約272万円
  • 白文字盤:約279万円
  • グレー文字盤:318万円
  • (いずれもボトム価格)

    2021年12月において、最も安価だったのは白文字盤でしたが、その水準は約209万円でした。

    現在、16523で最も安価なのは黒文字盤となっていますが、その水準をもってしても約272万円。いずれにしても、16523劇的な変化が起きたことに変わりないといえます。

    これまで、16520など他のデイトナと比べると“地味な値動き”という傾向だった16523ですが、2022年の今、他のデイトナにも負けないような「派手な値動き」となったことは、感慨深いといえるでしょう。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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