ブルガリのK18モデルは、定価に対して中古相場が安価なことから、お得感がある印象でしたが、そういった傾向が強かったのは2020年夏頃までだったといえます。
2020年夏といえば、K18腕時計の上昇トレンドが始まった時期といえますが、ブルガリのK18モデルも高くなったわけで、過去の記事でもそういったことをお伝えしています。
そして、2022年といえば、多くのモデルが目立って上昇しているわけで、その多くは2020年夏頃と比べても、目立って上昇している様子だといえます。
そのため、今の状況では、お得感があるK18モデル、などというものが存在するのだろうか、と疑問に思ってしまうところですが、実はまだK18でも“お得感”があるモデルは存在します。
それこそが、ソロテンポのST35Gなのですが、この時計、現在でも約18万円という価格で購入可能。2018年水準との差は3万円といったところなのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年4月 の安値 |
2022年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
ソロテンポ ST35G |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥158,000 | ¥188,000 | 30,000 | 118.99% |
このST35Gというモデルは、マニアック目線では非常に面白いモデルなのですが、なぜかというと、ブルガリが、廉価モデルといった役割で出した「ソロテンポ」に用意されたK18モデルだからです。
つまり、『廉価モデルなのに、K18という豪華素材』という、なんだか矛盾した内容が、このST35Gの最大の魅力だといえます。
通常、エントリーレベルのモデルはステンレス素材のみといった展開が多く、K18素材はあまり採用されません。
しかしながら、90年代当時のブルガリは、このソロテンポといったエントリーレベルのモデルにまでK18を展開。ちなみに、スポーツ系のエントリークラスとして、当時はアルミニウムが存在していましたが、そちらにもK18が展開されていました。
ただ、同じK18でも、スポーツ系のアルミニウムは人気があるためか現在、AL38Gの中古相場はほぼ50万円といった状態で、過去相場と比べてなかなか値上がりしています。
それに対して、このソロテンポのK18モデルは、過去相場と比べてそれほど上昇しておらず、依然として10万円台で購入可能という状態です。
なお、このST35G、2018年4月水準は先程お伝えしたように、15.8万円でしたが、実は2016年6月水準はそれよりも高く、約16.7万円という状態だったのです。
そして、2022年3月の現在水準は、約18万円。つまり、このST35Gは、2016年水準と比べても、そこまで大きく変わっていないということになります。
そういった意味で、このソロテンポST35Gは、今、何かと気軽に楽しめる貴重なK18モデルだといえます。