腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

スギちゃんは腕時計投資に成功した、デイトナ116598SACO

2022年3月27日更新
ロレックスのデイトナ116598SACOについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年7月の安値と2022年3月の安値を比較し現在相場を考察。この0年8ヶ月での変動は¥11,520,000だった。

デイトナ 116598SACOについての考察(2022年3月)

日本では、スギちゃんが「とんねるずの買うシリーズ」で購入した時計として知られている、デイトナ116598SACO

116598SACOは、「デイトナレパード」と呼ばれるとおり、文字盤とストラップが「レパード柄」であるわけですが、こういった要素はロレックスとしては異例だといえます。

異例だからこそ、コレクター目線では「興味深い1本」という側面があるわけで、これまでの中古相場はなかなかな動きがあったといえます。

一見すると、ド派手なデイトナ116598SACO。“ネタ”ともいえてしまうほどインパクトがあるわけですが、それを番組で自ら購入したスギちゃんは、「まさか将来これが値上がりする」とは思いもしなかったことでしょう。

しかし、2021年7月に、116598SACOの中古相場は938万円となっており、その時点でスギちゃん購入額を上回るという状態を達成。スギちゃんの購入額は648万円(新品並行品)ということですが、300万円程度の値上がり状態だったといえます。

そして今、116598SACOは、さらにすごい状態へと変化。現在水準はなんと2090万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス ROLEX デイトナ コスモグラフ レパード 116598SACO レオパード文字盤 中古 腕時計 メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年7月
の安値
2022年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
116598SACO
中古 0年
8ヶ月
¥9,380,000 ¥20,900,000 11,520,000 222.81%

2022年の年始といえば、ド派手な上昇という様子があったわけですが、3月の今となっては、「下落」「停滞」「上昇」が入り交じるという前代未聞の状態となっています。

116598SACOは、昨年11月時点で1000万円超えとなった後、今年1月には1300万円台⇒1400万円台⇒1600万円台というように上昇。そして、2月後半に現在の水準となっています。

ただ、この2000万円以上という水準が安定するかが不明だったため、しばらく様子を見てから、今回記事化した次第です。

スギちゃんが、もしもこの116598SACOを「売る」という決断をした場合、おそらく現在の売値のような2000万円台といった査定額は難しいでしょうが、これまでの相場を見る限り、1000万円以上といった額は提示されても不思議でないと思います。

そういった意味では、本人が自覚するか否かは別として、「スギちゃんは腕時計投資に成功した」といえるわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。