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腕時計特集

第941回~ 阿部泰治のパテック論 〜第102回目〜

2022年4月10日更新

本日は、魅力的なプライス(お買い得感)、且つ今後の伸びしろが期待出来る『カラトラバ』を、いくつかご紹介していきたいと思います。”ファーストパテック”としてもおススメ出来るモデルでますので、ご興味を持たれている方は是非、ご参考いただければと思います。

【目次】
◆ 「Ref.5119J-001」 『カラトラバ』18KYG
◆ 「Ref.5116R-001」 『カラトラバ』エナメル文字盤 18KRG
◆ 「Ref.5196R-001」 『カラトラバ』18KRG
◆ 「Ref.5296R-001」 『カラトラバ』18KRG
◆ まとめ

「Ref.5119J-001
カラトラバ』18KYG

1985年に発表された《クルー・ド・パリ》ベゼルが特徴の『カラトラバ』「Ref.3919」の、後継モデルとして2006年に発表された「Ref.5119」。

ケース径が36mmにサイズアップされた以外は、ラッカー仕上げの爽やかな白文字盤、黒色でプリントされたローマン・インデックス、黒色にメッキされた細いリーフ針と、「Ref.3919」の流れをしっかりと引き継いでいます。

「Ref.3919」が2ピース構造だったのに対して、「Ref.5119」はスケルトンのケースバックを採用した3ピース構造になっております。

大ぶり過ぎない36mm経は、特に日本人には合いやすいサイズ感で、7.43mmの厚さも相まってオンオフ問わず着用でき、おススメです。

今回ご紹介している個体は、使用に伴うスレキズは見られますが、保証書・箱が付属し、日付は2013年と決して古過ぎないモノ。

その魅力的なプライスはなんと 1,958,000円(税込)

まさしく買いの1本です!

「Ref.5116R-001
カラトラバ』エナメル文字盤 18KRG

2009年、18KWG(ホワイトゴールド)仕様のみで登場した「Ref.5116」。のちに18KRG(ローズゴールド)仕様が加わりました。先ほどご紹介した「Ref.5119」同様のケースが使用されているため、一見すると同じモデルに思えますが、文字盤下部をご覧ください。

“EMAIL”の文字が見えますね。こちらは、七宝焼によるエナメル文字盤が採用されたモデルなのです。ルーペを使ってよ~く見ると、光の当たり具合でエナメルの質感が分かります。

ご参考までですが、「Ref.5119」は文字盤下部に”SWISS”の表記がございます。

七宝焼の技法を用いているため、生産量・流通量ともに少なく、今回ご紹介している個体は、保証書などの付属品も完備。

その魅力的なプライスはなんと 2,585,000円(税込)

こちらも今、買っておいて良い1本です。

「Ref.5196R-001
カラトラバ』18KRG

2004年、元祖『カラトラバ』「Ref.96」の流れを汲む現行モデル「Ref.5196」が
YG、RG、WG、PT(イエローゴールド、ローズゴールド、ホワイトゴールド、プラチナ)の4素材で発表されました。

1932年に初代『カラトラバ』が誕生してから派生モデルが多数登場しておりますが、「Ref.5196」こそ、王道である「Ref.96」を継承しているモデルだと思います。それもそのはず、発表時に【パテックフィリップ】も「Ref.5196」は「Ref.96」へのオマージュであるとアナウンスしているのです。

カラトラバ』と言えば、ドフィーヌ(ドルフィン)針に立体的なアプライドアワーマーカー、ドット状のミニッツマーカーの組み合わせ。シンプルではありますが、飽きのこない究極のデザインですね。

PT(プラチナ)のみ差別化されており、ダイヤルは2トーンで、ブレゲインデックス×リーフハンドの組み合わせとなっております。もちろん、このデザインも過去のモデルへのオマージュが込められており、1930年代から1940年代に見られた文字盤デザインです。

今回ご紹介している個体は、日本人には一番肌馴染みが良いと言われる18KRG(ローズゴールド)仕様。37mm経というサイズ感も相まって、使いやすくオンオフ問わず着用できます。

その魅力的なプライスはなんと 3,080,000円(税込)

王道である『カラトラバ』「Ref.96」を体現しており、”ファーストパテック””ファーストドレスウォッチ”にももってこいですね。相場も上がって来ており、タイミングも絶好です。

「Ref.5296R-001
カラトラバ』18KRG

「Ref.5196」が発表された翌年の2005年。

「Ref.96」の流れを汲み、日付表示も備えた実用的な自動巻き三針モデル「Ref.5296」が登場します。

ケースサイズは「Ref.5196」より1mm大きい38mm。個人的には、シンプルなドレスウォッチは37mmもor38mmがベストサイズかと思います。

“セクターダイヤル”としての名称は有名ですが、アンティーク好きの間では”東京都ダイヤル”などとも呼ばれ親しまれています。ブルースチールの採用は、過去の「Ref.96」を筆頭とするモデルへのオマージュが込められていますね。

スケルトンバックからは、自動巻きムーブメント「Cal.324 SC」を眺めることができ、その美しさは見るものを魅了してくれます。

今回ご紹介している個体は、保証書こそ付属していませんが、入荷時に提携修理業者でケース・バックル仕上げをしているため、現状とてもキレイな状態です。更にプラスポイントとなるのが、【パテックフィリップ】製のフォールディングバックルが付いているのです。

その魅力的なプライスはなんと 3,080,000円(税込)

オリジナルのピンバックル(尾錠)とフォールディングバックルが付いてこのプライス!こちらも、買い!!の1本ですね。

まとめ

パテックフィリップ】『カラトラバ』から、魅力的なプライス(お買い得感)、且つ今後の伸びしろが期待出来るモデルをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

今回、執筆していて素直に感じたことは、やはり”プライス”はとても大事!ということ。どれも良いモデルですが、私の使命はそれを魅力的なプライスでみなさんに届ける!改めてそう感じ、精進していこうと思いました。

蔓延防止が解除され、ここのところ当店へご来店くださるお客様も増えて来ており、本当に嬉しい限りでございます。引き続き、気になることがございましたら、お気軽にご来店・お問い合わせ下さいね!

では、また!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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