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現在相場考察

2000万円超え、ノーチラス5800/1A-001

2022年4月27日更新
パテックフィリップのノーチラス5800/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年1月の安値と2022年4月の安値を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は430万円の値上がりだった。

ノーチラス 5800/1A-001についての考察(2022年4月)

ノーチラスが3800から5711に世代交代する際に3つのレアモデルが登場した経緯がありますが、そのうちの1つがこの5800/1A-001です。

5800/1A-001の特徴はなんといっても“2ピース構造で裏スケ”という点。従来、ノーチラスの「耳」は、『薄い防水時計』を実現させるための機能を担っているわけですが、5711/1A世代では通常の腕時計の構造を用いたため、「耳」はデザイン遺産となっています。

その一方、3800/1A3710/1Aなど2ピース構造時代のノーチラスは、裏スケ仕様がないため、きれいな330ムーブメントを眺めることができません。

ですから、この5800/1A-001は、ノーチラスの重要要素である2ピース構造と、裏スケという人気要素を兼ね備えた存在であるわけです。

そんな5800/1A-001ですが、デビュー後数年で生産終了となったため、数が少ない傾向があります。

ですから中古相場は高めで、特に2017年までは5711/1A-010よりも100万円高といった水準でした。

ただ、5711/1A-010500万円台となった2018年以降は、5800/1A-001のほうが安価といった状態が見られるようになり、実際2021年初旬や今年1月2月といった時期も、5711/1Aのほうが“だいぶ高い”という状態になっていました。

さて、現在といえば、人気モデルに下落傾向が見られ、その多くが1月後半水準並といった様子があります。

実際、5711/1A-010は2月水準が2780万円だったのが、3月になると2035万円に変化。現在でも同様の水準となっています。

それに対してこの5800/1A-001の現在水準は、なんと1月水準よりも“値上がりしている”という状況。

現在水準は、2080万円であるわけですが、これは5800/1A-001としては初の2000万円超えだといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年1月
の安値
2022年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5800/1A-001
中古 0年
3ヶ月
¥16,500,000 ¥20,800,000 4,300,000 126.06%

5711/1A-010は、1月2月で大幅上昇をしていたため、その時点ではこの5800/1A-001に大きな差をつけていました。

けれども4月現在では、5711/1A下落傾向である一方、5800/1A-001上昇。その結果、現時点において5800/1A-001は、5711/1A-010よりも高い状態であるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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