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現在相場考察

シンプル3針が新品で買っても値上がり状態、ランゲ&ゾーネ『1815』ピンクゴールド

2016年8月23日更新
ランゲ&ゾーネのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2004年春頃の安値(タイムトンネル)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。このでの変動は¥483,000だった。

1815 ピンクゴールド 206.032についての考察(2016年8月)

ランゲ&ゾーネといえば有名なのがランゲ1パテックフィリップに匹敵するドイツ製腕時計として知られているランゲ&ゾーネ。その機械の美しさや素晴らしさは多くの人が褒めていますが、ランゲ1以外のモデルを知っている人は少ないと思います。この1815は、ランゲ&ゾーネのシンプルな腕時計としてのポジションを担うモデル。パテックフィリップで言うカラトラバといったら分かりやすいでしょう。

ランゲ&ゾーネ(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2004年春頃の安値(タイムトンネル) 2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ランゲ&ゾーネ
1815
ピンクゴールド
206.032
新品 12 ¥815,000 ¥1,298,000 483,000 159.26%

この時計、ランゲ&ゾーネが今のブランド形態になった翌年の1995年にデビューしたモデル。

一時期生産中止となって、現行モデルが出たのは2009年のことです。

現行モデルの38.5mmに対して、36mmという小さなサイズが特徴的です。

2針+スモールセコンドというシンプルな腕時計ですが、パテックフィリップと比べると主張している感じにも見えるこの時計。

新品時の実売価格は80万円台が安い価格帯だったのですが、今では中古が約130万円とだいぶ値上がり状態。

ダトグラフにも見られるように、ランゲ&ゾーネの腕時計って全体的に値上がり状態。

たしかにこの時計、

  • 作りがよく
  • 高級感があり
  • 主張しているけど
  • 上品

というなかなかツボを押さえた内容だと思います。

通常、“主張している”という要素と“上品”は両立しづらいのですが、ランゲ&ゾーネはそこをうまくやってのけるというのが、所有満足感的にも着用する際の他人の目的にも良い所

ちなみにパテックフィリップ“ローズゴールド”という表現をしますが、ランゲ&ゾーネ“ピンクゴールド”を使用しています。

ランゲ&ゾーネはジャガールクルトやパネライと同じくリシュモングループ。

時計の内容も人気度も、これだけパテックフィリップに引けをとらないブランドなのですから、もっとマーケティングすれば、ブランドがさらにすごいことになりそうな予感がします。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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