筆者がアクアノート(ラージサイズ)やノーチラス(ジャンボサイズ)を購入したのは2000年代前半ですが、その当時、最も高いラグスポといえたのが、このロイヤルオークオフショアです。
特に、この25940SK.OO.D002CA.02は、ブルガリアルミニウムのような『ラバー』が積極採用されたアバンギャルドな見た目にもかかわらず、価格は高価といった立ち位置。当時、このオフショアを時計店で見た筆者は、これに憧れた記憶があります。
しかしながら、そんな5940SK.OO.D002CA.02は現在、ロイヤルオークの中では「安価な価格帯」といった状態に変化。2000年代前半、14790STは、この5940SKの半額以下といった相場でしたが、今では14790STのほうが数十万円高という状態になっているわけです。
では、なぜそういった状態になったのかというと、2018年や2020年夏以降といった時期に、ロイヤルオークの値動きが活発化した一方、このオフショア25940SKは目立って変動しなかったからです。
その結果、25940SK系統の相場は、14790STなどに抜かされてしまい、いつの間にか「安価かつ、相場変動しないロイヤルオーク」といった状況になってしまいました。
けれども、今年、2022年になると、25940SK.OO.D002CA.02は急上昇。1月まで、25940SK.OO.D002CA.02水準は約218万円と、2021年6月水準プラス10万円程度だったのが、今ではなんと、約279万円という状態になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
⇒1月まで約218万円
⇒2月にガバッと上昇、一時300万円超えとなるが、2月末に279.8万円となり今に至る
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年6月 の安値 |
2022年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオークオフショア 25940SK.OO.D002CA.02 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥2,088,900 | ¥2,798,000 | 709,100 | 133.95% |
25940SK.OO.D002CA.02は、2021年6月水準と比較して70万円もの上昇となっているのですが、こういった値動きがこの25940SK系統に起こるのは、久しぶりという感覚になります。
詳しく調べたわけではありませんが、筆者の感覚としては『数ヶ月で70万円程度の変動』といった動き方は、アベノミクス以来。もしくは、初の出来事といっても過言ではないかもしれません。
そのように、今年2022年はこの25940SK.OO.D002CA.02といったラバーベルトのオフショアにも大きな変化が起こったわけですが、そうとはいえ、依然、この25940SK.OO.D002CA.02は14790ST系統よりも数十万円程度安価といった立ち位置に変わりありません。
なお、25940SK.OO.D002CA.02が『ガバッと上昇』したのは、今年2月。その際、一旦300万円以上となったものの、すぐに現在と同様の水準になり今に至るといった流れです。