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現在相場考察

約279万円という状態、ロイヤルオークオフショア25940SK.OO.D002CA.02

2022年5月9日更新
オーデマピゲのロイヤルオークオフショア25940SK.OO.D002CA.02について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年6月の安値と2022年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年11ヶ月での変動は¥709,100だった。

ロイヤルオークオフショア 25940SK.OO.D002CA.02についての考察(2022年5月)

筆者がアクアノート(ラージサイズ)やノーチラス(ジャンボサイズ)を購入したのは2000年代前半ですが、その当時、最も高いラグスポといえたのが、このロイヤルオークオフショアです。

特に、この25940SK.OO.D002CA.02は、ブルガリアルミニウムのような『ラバー』が積極採用されたアバンギャルドな見た目にもかかわらず、価格は高価といった立ち位置。当時、このオフショアを時計店で見た筆者は、これに憧れた記憶があります。

しかしながら、そんな5940SK.OO.D002CA.02は現在、ロイヤルオークの中では「安価な価格帯」といった状態に変化。2000年代前半、14790STは、この5940SKの半額以下といった相場でしたが、今では14790STのほうが数十万円高という状態になっているわけです。

では、なぜそういった状態になったのかというと、2018年や2020年夏以降といった時期に、ロイヤルオークの値動きが活発化した一方、このオフショア25940SK目立って変動しなかったからです。

その結果、25940SK系統の相場は、14790STなどに抜かされてしまい、いつの間にか「安価かつ、相場変動しないロイヤルオークといった状況になってしまいました。

けれども、今年、2022年になると、25940SK.OO.D002CA.02は急上昇。1月まで、25940SK.OO.D002CA.02水準は約218万円と、2021年6月水準プラス10万円程度だったのが、今ではなんと、約279万円という状態になっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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⇒1月まで約218万円
⇒2月にガバッと上昇、一時300万円超えとなるが、2月末に279.8万円となり今に至る

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年6月
の安値
2022年5月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオークオフショア
25940SK.OO.D002CA.02
中古 0年
11ヶ月
¥2,088,900 ¥2,798,000 709,100 133.95%

25940SK.OO.D002CA.02は、2021年6月水準と比較して70万円もの上昇となっているのですが、こういった値動きがこの25940SK系統に起こるのは、久しぶりという感覚になります。

詳しく調べたわけではありませんが、筆者の感覚としては『数ヶ月で70万円程度の変動』といった動き方は、アベノミクス以来。もしくは、初の出来事といっても過言ではないかもしれません。

そのように、今年2022年はこの25940SK.OO.D002CA.02といったラバーベルトのオフショアにも大きな変化が起こったわけですが、そうとはいえ、依然、この25940SK.OO.D002CA.02は14790ST系統よりも数十万円程度安価といった立ち位置に変わりありません。

なお、25940SK.OO.D002CA.02が『ガバッと上昇』したのは、今年2月。その際、一旦300万円以上となったものの、すぐに現在と同様の水準になり今に至るといった流れです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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