この「10デイズ」は、その名の通り“10日間のパワーリザーブ”を実現したモデル。2000年にミレニアムを記念して登場した特別な存在です。
今でこそ、パネライの自社製ムーブメントが「8デイズ」仕様となっていますが、2000年代前半において、こういった長期間パワーリザーブは珍しく、ものすごく特別な印象がありました。
また、パネライの「8デイズ」の登場以降、長期間パワーリザーブが珍しくなくなったとはいえ、「10日間」という存在は、特別だといえます。
実際、この10デイズ登場以降に出た、パテックフィリップの長期間パワーリザーブモデルは「8デイズ」仕様となっており、ミレニアムを記念した「10デイズ」はやはりスペシャルだといえます。
こういったことから、この「10デイズ」というモデルは、グランドコンプリケーション並に“特別感があるパテックフィリップ”だといえ、以前から相場も一般的なプチコンプリケーションよりも高値という傾向がありました。
しかし、そんな「10デイズ」、驚くことに今、ずいぶん安価な価格で購入可能という状態になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値 |
2022年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
10デイズ 5100J-001 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥4,968,000 | ¥3,520,000 | -1,448,000 | 70.85% |
この「10デイズ」、5100J-001は、2019年5月時点で約496万円という水準でしたが、現在ではなんと352万円という状況。2019年よりも144万円ほど安価という状態です。
ちなみに、近頃といえば「下落傾向」が目立ちますが、それは「今年2月水準などと比べたら“安価”」という話。2019年水準と比べると「数百万円単位で高い」というモデルは珍しくありません。
しかしながら、この「10デイズ」5100J-001については、2019年5月水準よりも約144万円安価という状態であるわけで、他とは異なる様子であるのです。