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現在相場考察

65万円以上の値上がり、ロレックス『GMTマスター』1675

2016年8月26日更新
ロレックスのGMTマスター1675について斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年10月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この5年10ヶ月での変動は¥652,440だった。

GMTマスター 青赤ベゼル 1675についての考察(2016年8月)

2006年頃までGMTマスターは最も不人気なスポーツロレックスといわれており、アンティークと呼ばれる4桁リファレンスのモデルもその例に漏れませんでした1675より定価が安いエクスプローラ1016が100万円を越すのも当たり前の中、1675は24万円程度というのが当たり前だったのです。

それが一気に値上がりとなったのは2007年ごろから。そのきっかけは、5桁リファレンスが生産中止となり、青赤ベゼルが消滅したことです。そして、それまで不人気の象徴的存在だった青赤ベゼル搭載のモデルが一気に高値となりました。

ロレックス GMTマスター 1675¥1,397,000〜¥7,975,000(2024年11月22日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年10月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
青赤ベゼル
1675
中古 5年
10ヶ月
¥285,000 ¥937,440 652,440 328.93%

高値というだけじゃなくて、世界中で大人気となった青赤ベゼルのGMTマスター

フェラーリ元会長で現在アリタリアCEOを務めるモンテゼーモロ氏が、このフチなし文字盤の青赤GMTをしている姿は有名です。

そんな、不人気から一気に人気の腕時計となったGMTマスターですが、実は安値で買えたチャンスがあったのです。

それが2010年!

なんてたって、2007年にはすでに高値となっていたGMTマスター

そして特に高い4桁リファレンスが、30万円を切る価格で買えたなんて、とてもビックリ。

2010年において、すでにGMTマスターは高くなっていたので、なんとなく高いという印象なようですが、実は2006年以前並の安値だったのです。

これ、値段の上下がすごい。

こんなに値段の上下が激しいと値落ちリスクがある一方、高いリターンを得る可能性があるという、なんとも高いギャンブル性。

これは買っておけばよかった1本です。

2006年頃青赤ベゼルが廃止されたGMTマスターですが、2014年にホワイトゴールド専用色として復活。

かつては新品33万円でも誰にも見向きもされなかった青赤ベゼルですが、今や300万円クラスモデルの専用色となりました。

そして、過去に出たモデルもどんなに安くても中古60万円以下では買えないという状態に。

かつては価値無しとされた青赤ベゼルは、今はとても価値ある存在。

その価値ある存在の4桁リファレンスとなれば、100万円近いという現在相場も納得。

しかし、一旦は高くなっても一時的に30万円を下回る安値になったというのもこの時計の面白いところ。

今後もGMTマスター1675どんな相場になるか楽しみです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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