今年といえば、3月上旬ぐらいまで派手な上昇傾向だった反面、3月中旬からは「分かりづらい値動き」となっていたといえます。
3月頃から、人気モデルを中心に“値下がり”が目立つようになったのですが、その反面、“値動きしない”モデルもあれば、逆に“値上がりする”という存在もあったのです。
そういったことから、これまでの様子は「下落トレンド」とは異なると判断できたわけですが、このところの値動きを見ていると、「下落トレンド」といった感覚が強まってきたといえます。
例えば、このデイトナ16520は、5月の段階でも「値上がり」という動きを見せていたわけですが、6月現在では「値下がり」といった状態。
現在の16520水準(黒文字盤)は、ボトム価格が368万円である一方、2番目に安い個体は約405万円と開きがある状態。ただ、2番目、3番目に安い個体の水準をもってしても、5月よりも安価であるわけで、分かりやすく値下がり状態だといえるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年5月 の安値 |
2022年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 16520 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥4,356,000 | ¥3,680,000 | -676,000 | 84.48% |
2017年とは異なり、近ごろの16520の値動きは、他の中古腕時計を牽引するような派手さはありません。
それどころか、今年5月までの値動きに関しては、「3月頃から116500LNなどが下落気味」といった状態だった一方、「16520は5月時点でも上昇」という様子でした。
そのため、16520は他とは一線を画す値動きといった印象だったわけですが、そんな16520も6月現在では値下がりといった状態。
5月まで上昇といった様子だった16520が、今回“下落”となったわけですが、筆者としては、この値動きのインパクトは強いと感じています。