3570.50が40万円台に達したのは、2021年11月でありますが、3573.50については、2月の段階で40万円台となっていました。
この3573.50は、ムーンウォッチ、つまり3570.50の『裏スケモデル』であるのですが、実は文字盤側の風防がサファイアクリスタルとなっています。
ムーンウォッチといえば、宇宙空間で使うという前提があるため、サファイアクリスタルが当たり前の時代(90年代以降)になっても、あえてプラスチック風防を採用し続けているわけですが、その裏スケモデルを出すとなると、どうしても“裏蓋をサファイアクリスタル”にする必要があります。
当初、ムーンウォッチの裏スケバージョンとして登場した3572.50は、文字盤側がプラスチック風防、裏蓋がサファイアクリスタルだったのですが、なんだか矛盾しているようで、表側もスパッとサファイアクリスタルにしてしまったのが、この3573.50であるわけです。
ここ数年の相場は、3573.50が最も高く、次に3572.50、そして3750.50というような序列となっています。
ですから、3750.50が40万円台となった半年以上も前に、この3573.50が40万円台となったのは、これまでの相場通りといったところだったわけです。
そして今、この3573.50は、ついに50万円台に到達。2021年2月水準が約40万円だったのに対し、現在水準は約51万円と、この1年4ヶ月で約11万円の値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2022年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター 3573.50 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥404,800 | ¥517,000 | 112,200 | 127.72% |
先に述べたように、これらムーンウォッチ3兄弟の中で、この3573.50の中古相場が最も高い傾向があるわけですが、50万円台という水準に達した今、今後他のムーンウォッチがどうなっていくのか興味深いところだと思います。
3573.50は、3570.50が30万円台程度の時に約37万円といった状態だったわけですが、現在ムーンウォッチは約40万円といったところ。
以前よりも差がある状態ですが、2021年の事例では、後に3570.50が追いかけるかのように動いたわけで、3570.50の今後が気になります。