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現在相場考察

50万円台に到達、スピードマスター3573.50

2022年6月22日更新
オメガのスピードマスター3573.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年2月の安値と2022年6月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥112,200だった。

スピードマスター 3573.50についての考察(2022年6月)

3570.5040万円台に達したのは、2021年11月でありますが、3573.50については、2月の段階で40万円台となっていました。

この3573.50は、ムーンウォッチ、つまり3570.50『裏スケモデル』であるのですが、実は文字盤側の風防がサファイアクリスタルとなっています。

ムーンウォッチといえば、宇宙空間で使うという前提があるため、サファイアクリスタルが当たり前の時代(90年代以降)になっても、あえてプラスチック風防を採用し続けているわけですが、その裏スケモデルを出すとなると、どうしても“裏蓋をサファイアクリスタル”にする必要があります。

当初、ムーンウォッチの裏スケバージョンとして登場した3572.50は、文字盤側がプラスチック風防、裏蓋がサファイアクリスタルだったのですが、なんだか矛盾しているようで、表側もスパッとサファイアクリスタルにしてしまったのが、この3573.50であるわけです。

ここ数年の相場は、3573.50が最も高く、次に3572.50、そして3750.50というような序列となっています。

ですから、3750.50が40万円台となった半年以上も前に、この3573.5040万円台となったのは、これまでの相場通りといったところだったわけです。

そして今、この3573.50は、ついに50万円台に到達。2021年2月水準が約40万円だったのに対し、現在水準は約51万円と、この1年4ヶ月で約11万円の値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年2月
の安値
2022年6月
の安値
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
3573.50
中古 1年
4ヶ月
¥404,800 ¥517,000 112,200 127.72%

先に述べたように、これらムーンウォッチ3兄弟の中で、この3573.50の中古相場が最も高い傾向があるわけですが、50万円台という水準に達した今、今後他のムーンウォッチがどうなっていくのか興味深いところだと思います。

3573.50は、3570.5030万円台程度の時に約37万円といった状態だったわけですが、現在ムーンウォッチは約40万円といったところ。

以前よりも差がある状態ですが、2021年の事例では、後に3570.50が追いかけるかのように動いたわけで、3570.50の今後が気になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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