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現在相場考察

この1年で大きな変化なし、エクスプローラー14270

2022年7月17日更新
ロレックスのエクスプローラー14270について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年6月の安値と2022年7月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥-2,000だった。

エクスプローラー 14270についての考察(2022年7月)

1990年代後半、日本では「ロレックスブーム」といわれていたのですが、その時期、大人気モデルというポジションだったのが、エクスプローラー14270です。

当時の定価は34.8万円(税別)でしたが、1999年の新品実勢価格は60万円。その頃、14270は、デイトナ16520とともに、新品相場が定価超えになっているという珍しい存在でした。

ただ、14270はその後下落し、アベノミクスを経て2017年以降といった時期でも、1999年の新品実勢価格=60万円を超えるということがありませんでした。

しかし、2021年6月になると14270の中古相場は71万円に上昇。その際、『1999年の新品実勢価格を上回る』という状態になったわけです。

そんな14270ですが、それから約1年が経過した今、どういった状態になっているかというと、その答えは、「1年前と変わらず」といった様子であります。

今年といえば、『2月頃ガバッと上昇⇒下落⇒1月水準並』という値動きが目立っていますが、14270は、「ガバッと上昇」となることも、「下落」という様子もなく、1年前からあまり大きく変動してない状態なのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年6月
の安値
2022年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー
14270
中古 1年
1ヶ月
¥710,000 ¥708,000 -2,000 99.72%

14270は昨年、70万円台という水準に達し、これまで最も高いとされていた1999年水準を上回るという状態になっていました。

そうなると、そこから勢いづいて、『70万円台⇒もっと高い価格ステージへと変化』となっても不思議でなかったわけですが、14270“この1年で大きな変化なし”という様子となっているのです。

2015年頃からの14270の値動きを見ると、2年に1度、3年に1度といったタイミングで『30万円台⇒40万円台』というように価格ステージが変わることが多く、1年単位で変動しないという時期は珍しくないといえます。

そういった意味で、現在の14270は、これまで通りの様子といえるかと思います。 

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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