パテックフィリップのステンレスモデルといえば、その多くが“高値”という印象がありますが、例外的に“高くなかった”といえたのが、スカルプチャーとネプチューンであります。
これら2つは、ステンレスというだけでなく、ブレスレットモデルでもあるわけですが、そういった人気要素とは逆に、相場は“安価かつ値動きしない”という状態が長らく続いていました。
ただ、スカルプチャーについては2017年の段階から変化するようになり、その後はしっかりと上昇。2016年4月時点で約118万円だったのが、2018年3月には約169万円に達しています。
そして、その後も上昇し今年1月には297万円という状態になっているわけです。
それに対してネプチューンは長らく値動きせず、2019年12月時点でも約123万円と、SSブレスレットのパテックフィリップとしてはかなり安価な価格帯に位置していた(スカルプチャーよりも50万円近く安価)わけです。
そんなネプチューンでありますが、今、なんと驚くべき状態となっている様子。
ネプチューンには、様々な文字盤色がありますが、長らく追っているピンク文字盤は、現在358万円となっており、2019年12月水準より約234万円も値上がりしているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年12月 の安値 |
2022年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ネプチューン ピンク文字盤 5080/1A |
中古 | 2年 9ヶ月 |
¥1,234,920 | ¥3,580,000 | 2,345,080 | 289.90% |
更に凄いのは、ネプチューン5080/1A全体のボトム価格(黒文字盤)をもってしても約320万円以上となっている点です。
2017年からリードしていたスカルプチャーは、現在297万円(ABランク以上のボトム価格)という状態ですから、ネプチューンに逆転されてしまったのです。
数年前までの常識からすると、ネプチューンが『2年9ヶ月間で234万円程の上昇』という値動きをするとは、誰もが想像できなかったことでしょう。