IWCの名品といえばダヴィンチ。そしてダヴィンチといえばこの永久カレンダーモデルのこと。これ、クラシックな見た目とは裏腹に実は1985年に出たモデル。見た目の雰囲気からは1985じゃなくて1885のような感じもしますが、20世紀の85年です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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IWC
ダヴィンチ永久カレンダー 3750-003 |
中古 | 4年 1ヶ月 |
¥1,016,400 | ¥1,058,400 | 42,000 | 104.13% |
この時計、最も画期的なのは永久カレンダー搭載なのに約200万円という定価。
永久カレンダーだと1000万円ぐらいするはず。なのにダヴィンチはそれよりだいぶ安い、というのは元からメーカー側が意図したこと。
画期的な永久カレンダーの機構によってこの価格を実現したといわれています。
よって新品実売価格は新品定価より安価な額ですし、中古に至ってはもっと安値。
10年以上前の中古相場は80万円台といったところでした。
それから若干上がったものの、そんなに高くもならず相場は安定しているといった状態です。
なおダヴィンチ、2000年代前半ぐらいまでは時計好きのコレクションに大体1本入ってるというぐらい存在感のある時計でしたが、ここ最近は「忘れられた」かのよう。
というのもダヴィンチ、売り情報を検索してもあんまり出てこない上に、非常に検索しづらいのです。
『ダビンチ』、『ダヴィンチ』、『ダ・ヴィンチ』など、その表記は様々。
そして実際売られている個体数そのものの数も少ないのです。
よって、ダヴィンチのファンはこの時計の存在を認識しているけれど、その他の人はこの時計の存在を忘れているかそもそも知らない、といったとこでしょう。
これ、内容が面白いだけに知っている人がもっと増えたら、もっと人気がある腕時計となっても良さそうな気がします。
だって、永久カレンダーでこの価格ですよ。
近年中国製のムーブメントを筆頭に20万円程度でも手に入れようと思えば手に入るトゥールビヨンとは異なり、永久カレンダーでそこまで安いモデルはありません。
ダヴィンチよりも定価ベースで安い永久カレンダーといえば、最近出たフレデリックコンスタントの120万円のやつでしょう。
また、安価なトゥールビヨンといってもスイス製のモノは100万円以上と中国製よりだいぶ高い価格。
IWCという高級マニュファクチュールが独自の技術で“手に入りやすい時計として”仕上げたこのダヴィンチ、とても面白い時計ではあります。
ただ、この時計、安いとはいえ永久カレンダーですからメンテナンスのお金はかかりそう。
また、永久カレンダー自体がデリケートですから、普段使いに耐えられるかにも疑問があります。
そして、過去の相場をみると横ばい状態。
よって投資的な魅力にはかけますが、腕時計の機構として面白いというのがダヴィンチです。
特に西暦を4桁で表すっていう機能、他の永久永久カレンダーにはついていなかったりするので、デザイン的にも興味深い時計です。