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阿部泰治のパテック論 ~第132回~ 話題沸騰!【パテックフィリップ】2022年秋冬新作モデル!!

2022年11月6日更新

本日は、10月18日(火)に【パテックフィリップ】の新作モデルが追加発表されましたので、私の中で特に気になるモデルをピックアップし、ご紹介していきたいと思います。

発表当日の朝、「どうも新作が発表されるらしいよ!しかも『ノーチラス』、、、」なんて話をお客様としていた矢先でしたので、とてもびっくりしました!春に発表された新作モデルもまだそこまでデリバリーされていない中、今回発表されたモデルはいつごろ市場に姿を現すのか?今から楽しみで仕方ありませんね。それでは、早速見て参りましょう。

【目次】
◆ 「Ref.5811/1G-001」 『ノーチラス』18KWG
◆ 「Ref.5712/1R-001」 『ノーチラス プチコンプリケーション』18KRG
◆ 「Ref.5990/1A-011」 『ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ』SS
◆ 「Ref.5935A-001」 『ワールドタイム フライバック クロノグラフ』SS
◆ 「Ref.5204G-001」 『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』18KWG
◆ まとめ

「Ref.5811/1G-001」
ノーチラス』18KWG

昨年、『ノーチラス』生誕30周年記念で発表された、SS(ステンレススチール)ケース×三針の人気モデル「Ref.5711/1A-010」の生産終了が発表され、二次流通市場の販売価格がとんでもないことになったのを、今でも鮮明に覚えている方も多いと思います。

ディスコン発表当時、41mmにサイズアップされて新作が登場するのでは?と噂が立ちましたが、その時は見事に肩透かしを食らいました。しかし、時期こそずれたものの、まずは大方の予想通り、ケース径が40mmから41mmにサイズアップされましたね。

そして、それ以上に驚いたことが、1976年に発表されたオリジナルモデルへのトリビュートとして、ケース構造が3ピースから2ピースになった点です。この仕様変更(元に戻ったのですが)によって、ケース経が1mm大きくなり、厚みが1mm薄くなったのです。着用感がどうなったのかは、とても気になりますね。

また、新たに採用された、特許取得のロック可能な”調整システム付折り畳み式バックル”もとても気になります。

ムーブメントは公式ホームページで確認する限り、「Ref.5711/1A-010」の2019年以降にも搭載された「Cal.26-330 SC」。このムーブメントは、春先に新作モデルとして発表された自動巻きの『カラトラバ』「Ref.5226G-001」にも搭載されており、今後デイト付きの自動巻きムーブメント搭載モデルの主流になっていきそうです。

敢えてSS(ステンレススチール)ケースではなく、18KWG(ホワイトゴールド)ケースで登場した新作『ノーチラス』。何かしら【パテックフィリップ】の意図があるとは思いますが、ブラックグラデーションのブルーソレイユ文字盤との組み合わせですから、”カッコいい”ことは間違いなく、争奪戦は必死でしょうね。早く実機を見てみたいです。

「Ref.5712/1R-001」
ノーチラス プチコンプリケーション』18KRG

ノーチラス』生誕30周年記念で発表されたロングセラーモデル「Ref.5712/1A-001」。今回、新たに18KRG(ローズゴールド)ケース・ブレスレット仕様が登場しました。

文字盤はケース素材に合わせ、同色のブラックグラデーションのブラウンソレイユ文字盤。敢えて、革ベルト仕様の「Ref.5712R-001」と色味を変えてくるのは、【パテックフィリップ】の”憎たらしい”演出ですね。(笑)

ムーブメントは、これまでの『ノーチラス』プチコンプリケーション搭載モデルと同じ「Cal.240 PS IRM C LU」。

こちらも、特許取得のロック可能な”調整システム付折り畳み式バックル”が採用されておりますね。

実際に時計を見たら、とてもゴージャスでカッコいいんだろうな!と思うモデルであり、今回の新作『ノーチラス』の中でも”ダークホース”的な1本であると思います。

「Ref.5990/1A-011」
ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ』SS

2022年春の新作発表時にホームページから消え、生産が終了となったSSケースにブラックグラデーションの文字盤が採用された「Ref.5990/1A-001」。2014年のモデルですので、生産期間から考えるとディスコンとなったことに、何ら疑問はなかったのですが、まさかこんなに早いタイミングで、しかもブラックグラデーションのブルーソレイユ文字盤を採用してカムバックしてくるとは思いもしませんでした。

言うまでもなく’’カッコいい’’モデルであるのは間違いなさそうですね。文字盤の色味が変わっただけですが、見た目の印象がここまで変わるかな?と思うくらい新鮮であります。

こちらも特許取得のロック可能な”調整システム付折り畳み式バックル”を採用。

細部に渡って高級感が増した”ラグジュアリースポーツモデル”「Ref.5990/1A-011」。正直、今回発表された『ノーチラス』新作3モデルは、どれも甲乙が付けづらいですね。

「Ref.5935A-001」
ワールドタイム フライバック クロノグラフ』SS

新作モデルの中で、やはり文字盤の色味も相まって、真っ先に目に飛び込んできた『ワールドタイム フライバック クロノグラフ』「Ref.5935A-001」。

よく見ると文字盤中央がカーボンモチーフとなっており、とても凝ったデザインであります。このデザインは、2019年に新工場落成記念として1000本限定で発表された『カラトラバ』「Ref.6007A-001」で採用されているものに似ていますね。

公式サイトには、ローズゴールドメッキのオパーリン文字盤と書いてありましたので、ケースはPT(プラチナ)か18KWG(ホワイトゴールド)あたりかな?と思っていましたが、なんとSS(ステンレススチール)仕様。

更には、これまでの『ワールドタイム フライバック クロノグラフ』モデルに採用されていた39.5mmのケース径ではなく、41mmで登場。

革ベルトはヌバック仕上げのベージュカーフスキンと、正直お腹いっぱい過ぎるモデルです。
こちらも早く実機を見てみたいですね。

「Ref.5204G-001」
『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』18KWG

今回、魅力的な新作モデルが複数発表となりましたが、私の中での一番は、やはりこちらの『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5204G-001」。

私にとって【パテックフィリップ】の『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』搭載モデルはとにかく特別なモデルであります。それは、シンプルにいつか手に入れたい究極の一本だからです。

今回登場した新作モデルですが、ブラックグラデーションのオリーブグリーンソレイユ文字盤を採用したことが一番の特筆すべき点であると思います。更には、18KWG(ホワイトゴールド)ケースを用いたのは、このモデル初となります。

また、革ベルトはオリーブグリーンのカーフスキンに、白色のハンドステッチが入った、なんともオシャレで上級者向けのチョイス。

「Ref.5204」を画像でしか見たことがなかった時は、「実物はどうなのか?」といった思いもありましたが、今やPT(プラチナ)ケースのシルバー文字盤、ブラック文字盤、18KRG(ローズゴールド)ケース・ブレスレット仕様のブラック文字盤を実際に販売し、そのどれもがとにかくカッコよく、大袈裟な言い方ではありますが、手にすると背筋が伸びてしまう程です。

「Ref.5204」自体なかなかお目にかかれるモデルではありませんが、「実物を見てみたい!」と本気で思わせてくれる、そんな珠玉のモデルであると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は話題の新型『ノーチラス』を含めた2022年秋冬新作モデルの中から、特に私が気になったモデルをピックアップしてご紹介させていただきました。

実際に新作モデルをお目にかかれる機会はまだまだ先になりそうですが、そんな日が訪れるのをゆっくりと心待ちにしたいと思います。運よく”ゲット”されたお客様がいらっしゃいましたら、是非ともコミット銀座に自慢しに来てください!(笑)

朝晩はだいぶ冷え込む日もありますが、日中は過ごしやすく、お出かけ日和も増えるかと思います。現在当店では、年に数回の《CTG*Commit ThanksGiving(お客様還元祭)》を絶賛開催中ですので、この機会に足を運んでみてください。一人でも多くのお客様とお会いできるのを楽しみにしてます!

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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