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現在相場考察

「超豪華モデル」の値動きが派手、サブマリーナ116659SABR

2022年11月6日更新
ロレックスのサブマリーナー116659SABRについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年4月の安値と2022年11月の安値を比較し現在相場を考察。この1年7ヶ月での変動は¥8,780,000だった。

サブマリーナ (青文字盤) 116659SABRについての考察(2022年11月)

5桁世代の“ダイヤモデル”は、サブマリーナとGMTマスター2とで同じラインナップ構成という傾向がありました。

5桁のダイヤモデルはシンプルな構成となっており、その内容は次の通り。バーインデックス部分サブマリーナがサファイアGMTマスター2ルビーで、どちらもドット部分がダイヤという構成でした。

その頃のロレックスにおいて、スポーツ系の豪華なモデルは、そういったシンプルな見た目が主となっており、バケットダイヤや各所に散りばめられたダイヤといった“超豪華モデル”はデイデイトに限られる傾向があったわけです。

しかし、6桁世代からはスポーツ系にも超豪華モデルが存在するように変化します。

当初、その役割が与えられたのはGMTマスター2で、サブマリーナには「超豪華モデル」は存在しませんでした。

サブマリーナの6桁世代にもダイヤモデルは継続して存在したのですが、それは「文字盤のドット部分がダイヤ」というシンプルな構成。5桁時代のルールを引き継いでいたといえます。

そのため、6桁からはサブマリーナとGMTマスター2とで「ダイヤモデル」の扱いが大きく変化。GMTマスター2のダイヤモデルは「超豪華」、サブマリーナは「シンプル」となっていました。

ただ、2013年にサブマリーナのダイヤモデルは生産終了。その時点で、サブマリーナとGMTマスター2との間には、それまで以上に大きな差ができたといえます。

そんなサブマリーナのダイヤモデルでありますが、2018年になると、突如復活。その際デビューしたのが、この116659SABRであるわけですが、これはまさにGMTマスター2同様、「超豪華」なダイヤモデルであるわけです。

この116659SABR登場をもって、サブマリーナとGMTマスター2のダイヤモデルのラインナップ構成は、再び同じルールに戻ったといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス(ROLEX)サブマリーナーデイト 116659SABR ブルー文字盤 バゲットダイヤモンド サファイア 2019年6月/ランダムシリアル 腕時計 メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年4月
の安値
2022年11月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
(青文字盤)
116659SABR
中古 1年
7ヶ月
¥14,500,000 ¥23,280,000 8,780,000 160.55%

116659SABRには、同じ型番でも、青文字盤と文字盤までびっしりダイヤ仕様の2モデルがある様子。また、ブレスレットも「中央がダイヤ版か否か」という差があるため、相場の差に気をつける必要があります。

今回は、通常ブレスレットの青文字盤を取り上げたわけですが、これは昨年4月時点で1450万円だったのが、現在では2328万円という状況。1年7ヶ月で878万円もの値上がりとなっているわけですが、昨日お伝えしたGMTマスター2116758SARUしかり、近頃こういった「超豪華モデル」の値動きが派手になってきていると感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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