5桁世代の“ダイヤモデル”は、サブマリーナとGMTマスター2とで同じラインナップ構成という傾向がありました。
5桁のダイヤモデルはシンプルな構成となっており、その内容は次の通り。バーインデックス部分サブマリーナがサファイア、GMTマスター2がルビーで、どちらもドット部分がダイヤという構成でした。
その頃のロレックスにおいて、スポーツ系の豪華なモデルは、そういったシンプルな見た目が主となっており、バケットダイヤや各所に散りばめられたダイヤといった“超豪華モデル”はデイデイトに限られる傾向があったわけです。
しかし、6桁世代からはスポーツ系にも超豪華モデルが存在するように変化します。
当初、その役割が与えられたのはGMTマスター2で、サブマリーナには「超豪華モデル」は存在しませんでした。
サブマリーナの6桁世代にもダイヤモデルは継続して存在したのですが、それは「文字盤のドット部分がダイヤ」というシンプルな構成。5桁時代のルールを引き継いでいたといえます。
そのため、6桁からはサブマリーナとGMTマスター2とで「ダイヤモデル」の扱いが大きく変化。GMTマスター2のダイヤモデルは「超豪華」、サブマリーナは「シンプル」となっていました。
ただ、2013年にサブマリーナのダイヤモデルは生産終了。その時点で、サブマリーナとGMTマスター2との間には、それまで以上に大きな差ができたといえます。
そんなサブマリーナのダイヤモデルでありますが、2018年になると、突如復活。その際デビューしたのが、この116659SABRであるわけですが、これはまさにGMTマスター2同様、「超豪華」なダイヤモデルであるわけです。
この116659SABR登場をもって、サブマリーナとGMTマスター2のダイヤモデルのラインナップ構成は、再び同じルールに戻ったといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2022年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ (青文字盤) 116659SABR |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥14,500,000 | ¥23,280,000 | 8,780,000 | 160.55% |
116659SABRには、同じ型番でも、青文字盤と文字盤までびっしりダイヤ仕様の2モデルがある様子。また、ブレスレットも「中央がダイヤ版か否か」という差があるため、相場の差に気をつける必要があります。
今回は、通常ブレスレットの青文字盤を取り上げたわけですが、これは昨年4月時点で1450万円だったのが、現在では2328万円という状況。1年7ヶ月で878万円もの値上がりとなっているわけですが、昨日お伝えしたGMTマスター2の116758SARUしかり、近頃こういった「超豪華モデル」の値動きが派手になってきていると感じます。