現在、中古相場でも50万円以上が当たり前となっているミルガウス。4桁時代の1019は定価の5倍以上の中古価格が当たり前というとんでもない値上がりモデルです。そして、1019の生産終了とともにモデル廃止となってから15年以上の歳月を経て“復活”したのは2007年のこと。2007年にデビューした際は、“幻のモデルが復活”ということでプレミア価格状態で新品が取引されるのも当たり前でしたが、それから2年後には中古が30万円台という随分な値下がり状態となりました。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年8月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ミルガウス 白文字盤 116400 |
中古 | 7年 0ヶ月 |
¥368,000 | ¥493,776 | 125,776 | 134.18% |
この116400、デビュー時には白文字盤、黒文字盤、黒文字盤緑ガラス(GV)の3つがラインナップ。
特に高かったのは緑ガラスの116400GVで、一時は140万円ぐらいしたこともありました。
そんな“GV”、現在の中古相場は60万円前後という感じですが、白文字盤・通常の黒文字盤より高い相場ということに変わりはありません。
そして安いのがこの白文字盤なのですが、白と黒とで特に相場が大きく違うということはなく、それは今でも変わりません。
ただ2009年頃、30万円台後半で売られているミルガウスの中で特に多く見かけたのは白文字盤。
黒文字盤との相場の違いはないのですが、30万円台で売られていたミルガウスというと白文字盤のイメージがあります。
この白文字盤、若々しいイメージでかっこ良いと思います。
スポーツロレックスで白文字盤といえばこれの他にあるのはエクスプローラ2かデイトナ。
でもって、ミルガウスのようなシンプルな3針に白文字盤という組み合わせはこれしかありません。
つまり、シンプルな白文字盤のスポロレがほしければこのミルガウスとなるわけです。
どことなくエクスプローラ2とも雰囲気の似ているこのミルガウス。
エクスプローラ2も良いですが、ブレスレットの中央が鏡面仕上げであるミルガウスも非常に魅力的。
そしてそれが30万円後半という価格で買えたなら、気軽に使えるカジュアル腕時計として重宝したことでしょう。
ましてシンプル故にミルガウスは毎日仕事用に使う時計としてもうってつけ。
そんな“使えるヤツ”であるミルガウスが10万円以上の値上がりをもたらしてくれる、ということもまたオーナーに貢献してくれるキャラの良さをより一層引き立てています。
デビュー直後に買っていたら大きなマイナスでしたが、その2年後であれば良い買い物。ということで、“お得感”の観点からすると、デビュー直後は様子を見たほうが良いという事例です。