2019年頃まで、デイトナ以外のSSモデルとしては、最も人気で値動きするスポーツロレックスという印象だったGMTマスター2の116710BLNR。
その頃までこの116710BLNRは緑サブ(116610LV)とともに値動きしていた傾向があったのですが、先に動くのが116710BLNRで、緑サブよりも若干高い価格帯に位置していました。
しかし、2020年からは緑サブのほうが“だいぶ高い”という相場に変化し、それからというものの116710BLNRは緑サブのライバルといった感じではなくなってしまったといえます。
そんな116710BLNRですが、今年はどうなっていたかというと、「緑サブよりも派手に上昇しなかった」一方で、「値下がりもそこまでせず」といったところ。つまり、あまり値動きしない(緑サブと比べて)という状態が続いていたわけです。
実際、116710BLNRは今年4月⇒8月までの値動きが約13万円の下落にとどまっていたわけですが、それは他の人気スポーツモデルと比べると「値下がりしていない」といえる状態でした。
そんな116710BLNRですが、今はどうなっているかというと、値下がりとなっている様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年8月 の安値 |
2022年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥2,148,000 | ¥2,009,250 | -138,750 | 93.54% |
今回の値動きは「値下がり」であるわけですが、いつしか緑サブほど値動きしなくなった116710BLNRが、今回“値動きした”ということが重要だと感じます。
ちなみに、今回の変動幅は「4ヶ月で約14万円の下落、残価率は約93%」と、今の基準からすると、比較的地味な値下がりともいえます。
2019年までデイトナ以外のモデルとしては“1番人気”といったポジションに位置した116710BLNRが、なぜこれほど動かなくなったのか。そのことのほうが「値下がり」よりも興味深いと筆者は思っています。