最近、安いモノでは3万円台から高いものでは7万円台と個体によって価格差のあるブルガリアルミニウム。この時計、構造的に傷みやすく程度が良いモノと程度が悪いモノで状態の差がだいぶ激しい腕時計なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブルガリ
アルミニウム AL38A |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥79,920 | ¥79,920 | 0 | 100.00% |
2008年頃までは、この時計が生産開始されてから10年ぐらいだったため、今ほど程度の悪い個体が多いというわけではありません。しかし、発売開始から10年を超えたぐらいから徐々に程度の悪いモノが増えてきたという印象があります。
通常、高級腕時計ってここまで痛むモノではないのですが、アルミニウムはケースが“アルミ”という凹みやすく変色しやすい素材。Macbookを使っている方ならわかると思いますが、アルミは擦れると黒く変色したりします。
ブルガリアルミニウムが傷みやすい理由にはケース素材の他にも、ラバーベルト採用という点が存在します。
ラバーベルトはアルミニウムにかぎらず、劣化する消耗品。革ベルトよりも耐用年数は長いですが、ステンレスブレスレットとは違い消耗品であることには間違いありません。そして、アルミニウムに装着されるラバーベルトはデザインを構成する要素の1つであり、独特な形状。よって、交換する際は純正品にするしかなく、その費用はなかなか高そうです。
このような事情があるため、近年安いものでは3万円台で売られているアルミニウム。
しかし、この3万円という額は上記の事情を踏まえると“本当の相場”とはいえない価格であると思います。
例えば、一般的な高級腕時計であれば「ボロボロ」という表現に値するほどの程度の悪い個体はあまりない傾向です。よって、個々の程度が価格に与える影響は限定的なのです。
一方、アルミニウムは上記のように良いモノと悪いモノで程度の差に乖離があるということで、程度の状態が価格に影響を与えます。
よって、単に価格だけ見てしまったら、値上がりなのか値下がりなのかがわかりづらいのです。
ちなみに、2008年頃までは5万円前後で程度の良い物を比較的簡単に手に入れることができました。しかし、最近は程度の良いモノが少なくなっており、入手のハードルは若干あがりました。
そしてその程度の良い物がいくらぐらいなのかというと、7万円台が一般的な模様です。
ということで、ブルガリアルミニウム(AL38A)の相場は7万円ぐらいが妥当なライン。
3万円台でも売られているアルミニウムが7万円と聞くと“高い”というイメージがありますが、実際、程度の良い物は7万円台でも売れている様子です。