5桁リファレンス時代のGMTマスターシリーズにはいくつかの仕様やモデルが存在し、その違いによって相場に差がある状況です。最も大きな相場差を確認できるのは、ブレスレットのバックル部分がシングルロックかダブルロックかの差です。ダブルロックになったのはW番の頃からなので、95年前後が相場の差の分かれ道という印象です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年6月 の安値(ヤフオク) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 赤黒ベゼル ダブルロック 16710 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥680,400 | ¥598,000 | -82,400 | 87.89% |
シングルロックかダブルロックかでどれぐらい違うかと、60万円を切るぐらいの相場がシングルロック、一方ダブルロックは60万円台後半といった感じ。よって両者には10万円近い差が存在するのです。
しかし、そんな中、上記の固体は2000年に製造されたP番品であるにも関わらず60万円を切る価格で登場。
これは以前と比べてなかなか安い価格です。
バックルの形状の他にも年式によって、“トリチウムかルミノバか”や“ラグ穴の有無”とか“ブレスレット付け根部分(フラッシュフィット)の中央が一体型か分離型”というような違いがあるのですが、それらはそんなに価格に影響を与えない模様。
また、GMTマスターシリーズにはもう一つ価格を決定する要素があって、それがベゼルの色。
現在、『青赤』が最も高く、『赤黒』と『黒』が似たような相場。
なんとなくの印象にすぎませんが、5万円ぐらい差が開いているような感じがします。
しかしこのベゼル、ロレックスに持っていけば約1万円(現在はこの値段かは不明)で交換できるため、ベゼルの色が気に入らなければ後から交換するほうがお得です。
ちなみにこれは6桁時代のGMTマスター2では不可能。5桁時代はベゼルとベゼルディスクの部分が分かれていたため、気軽にベゼルディスクのみを交換することができたのですが、現行モデルは色部分とベゼルが一体型のセラミックベゼルを搭載しているため気軽に交換というわけにはいかなさそうです。
また、5桁リファレンスのGMTマスター2は2007年に製造されたM番品が存在し、それが最も高い相場の模様です。
とはいえ最終年式ではないものの、ダブルロック仕様かつP番のGMTマスター2が60万円を切るというのは、数カ月前と比べてだいぶ安い水準です。
ただし、このGMTマスター2、安い時は30万円台であったため、今の相場がお買い得かどうかの判断は総合的に見る必要がありそうです。