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現在相場考察

2年前水準を割っている、ノーチラス5711/1A-010

2023年2月18日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1A-010について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年9月の安値と2023年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0年5ヶ月での変動は¥-3,072,340だった。

ノーチラス 5711/1A-010についての考察(2023年2月)

2022年の2月に2780万円という水準に達していたノーチラスの青文字盤、5711/1A-010

ただ、その翌月には2035万円となり、1ヶ月で745万円の値下がりとなっています。

その後も、5711/1A-010は下落傾向となっていたものの、「1つだけ安価な個体がある(例:ボトム価格は1600万円台、他は2000万円以上)」といった状態が長らく続き、相場が分かりづらい状態となっていました。

ただ、2022年の9月になると、ボトム近辺に位置する個体はきれいにグラデーションするようになり、相場は1600万円台といえる状態に変化しています。

そんな5711/1A-010でありますが、現在、再び「分かりやすく下落」という値動きを見せている状態。

現在水準は、1390万円となっており、2番目、3番目に安価な個体も1400万円台と、9月水準よりも明らかに安くなっている様子が見られます。

パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A-010¥12,870,000〜¥26,950,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年9月
の安値
2023年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1A-010
中古 0年
5ヶ月
¥16,972,340 ¥13,900,000 -3,072,340 81.90%

昨年9月時点で5711/1A-010は、約1697万円がボトム価格という状態でしたが、現在では1390万円。実に、この5ヶ月で307万円程の値下がりとなっているわけです。

その結果、今では2021年2月水準よりも安価という状態。

2021年2月といえば、この5711/1A-010「初の1000万円超え」ということに驚いたわけですが、現在水準はその時点、すなわち2年前水準を割っているわけです。

5711/1A-010は、2021年2月にガバッと上昇した後、数ヶ月の沈黙を経て、2022年2月に2000万円以上に達したという経緯があります。

しかしながら、2023年2月現在では、2021年2月水準を割っているわけですから、非常に興味深い状態だと思います。

この現在水準を見て、今思った「感覚」を覚えておくと、将来の5711/1A-010相場が変化したときに「そうなるのか!」と楽しむことができるかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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