2002年に「男性向けカルティエ」としてデビューしたロードスター。最大の魅力は、ワンタッチで脱着可能なストラップで、気分によって“ブレスレット”と“革ベルト”を使い分けられる機能が売りとなっています。
そんなロードスターでありますが、デビューからしばらく経つと「男性向け」という前提は撤回され、女性向けモデルのほうが多数派という印象に変化。そして、2012年頃にはシリーズ廃止となっていました。
そんなロードスターW62004V3の中古相場は、2016年頃において約22万円という水準。ロードスターにはいくつかの種類がありますが、メンズサイズの自動巻きという条件では、そのどれもが20万円台前半という水準だったといえます。
そして、その後の相場もそれほど大きくは変化しなかったため、記事にするのは2016年ぶり。では、2023年現在のロードスター相場はどうなっているかというと、その答えは、なんと値上がりであります。
このW62004V3は、2016年8月時点で約22万円だったのが、現在では約33万円。実に、11万円の値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値 |
2023年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
ロードスター W62004V3 |
中古 | 6年 6ヶ月 |
¥228,000 | ¥338,000 | 110,000 | 148.25% |
2021年以降、パシャやサントス、タンクなどの2000年代前半世代カルティエの「値上がり」が目立っていますが、このロードスターも同じような動きになっているといえます。
パシャ、サントス、タンクはロングセラーかつ、現在もラインナップされているわけですが、このロードスターは2002年から2012年頃まで、約10年間存在していたシリーズ。
ですから、ロードスターの知名度はサントス等と比較すると弱いといえるわけですが、それでもこのような値動きを見せため、近ごろのカルティエ中古相場の強さが凄いと感じます。
なお、ロードスターは「ベルト脱着機能」が売りであるわけですが、付属品が揃っている個体のほうが高い傾向があります。
今回の比較では、2016年、2023年の個体ともに「替えストラップが付属していない」という条件。それでも11万円の値上がりをしているわけですから、ロードスター相場は以前からすると、考えられないぐらい強く動いたという感想になります。