数あるスピードマスターの中でも、かなりな『高級ゾーン』に位置する3689.30。
ホワイトゴールドケースにクロコダイルのストラップという組み合わせのためか、一目見ただけで「普通のスピードマスターとは違う」ということが分かり、とても魅力的なモデルだと思います。
筆者は、2001年頃からこの3689.30に興味を持っており、ある種の憧れを抱いていたわけですが、これまで買わずにいたら、ずいぶん高くなってしまったという経緯があります。
2000年代前半において、3689.30は60万円台程度といった新品実勢価格。また、2009年2月の中古相場は約37万円といった水準でした。
それが2018年2月には約123万円となり、100万円以上に変化したわけです。
また、その頃までに3689.30の中古出現数は激減しており、「1年に1度出るか出ないか」という雰囲気があったといえます。
そして、2019年を最後に3689.30は中古が売り出された形跡がないという状態が続いており、今年3月になって、約3年ぶりに登場したわけです。
そのような経緯がある3689.30ですが、現在水準はどうなっているかというと約278万円という様子。
3689.30の2019年10月水準は約132万円だったわけですから、約145万円もの値上がり状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年10月 の安値 |
2023年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター 3689.30 |
中古 | 3年 5ヶ月 |
¥1,322,037 | ¥2,780,700 | 1,458,663 | 210.33% |
2019年頃まで『100万円単位』の値動きをするオメガは“ほぼ無い”といえましたが、近頃では珍しくないといえます。
この3689.30は、今回約145万円の上昇となっているわけですが、これと同じくWGが採用されているスヌーピーの311.32.42.30.04.003は、2017年7月⇒2022年3月で382万円の上昇という動きをしています。
オメガは2018年頃から限定モデルを中心に値動きが活発化したといえますが、この3689.30のような尖ったモデルは、今やスポーツロレックスやラグスポ並の値動きをするまでになっているわけです。