近頃の値動きといえば、2022年2月3月頃をピーク水準として、その後は下落といった印象があります。
しかし、このヨットマスター16623については、現在、2022年2月3月水準よりも高い状態です。
この16623全体のボトム価格は、2022年において140万円台だったわけですが、2023年3月現在では150万円台となっています。
16623には様々な文字盤色が用意されていますが、記事では長らくグレー文字盤を追っています。
前回、16623グレー文字盤を取り上げたのは、2021年7月ですが、その際は約112万円という水準でした。
それが今や、16623グレー文字盤は約169万円という様子。
近頃は、“2021年夏水準を下回るといったモデル”をちらほら見かけるわけですが、この16623グレー文字盤は、2021年7月水準に対して57万円もの値上がりという状態であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年7月 の安値 |
2023年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター グレー文字盤 16623 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,128,000 | ¥1,699,500 | 571,500 | 150.66% |
16623は、2003年に登場したメンズサイズのコンビモデルなのですが、5桁ヨットマスターの中で最も後に追加された経緯があります。
ヨットマスターは、1993年のシリーズ登場時に、YGがデビューし、その後ボーイズサイズにコンビが追加。そして、1999年には事実上のSSモデルともいえるロレジウムが登場し、その際、メンズ、ボーイズ、レディースの3サイズがロレジウムに用意されました。
しかし、その時点で、コンビのメンズサイズは“無い”という状態となっており、その後、2003年にメンズサイズのコンビモデルとしてこの16623が登場したわけです。
16623の中古相場は、長らく16622(ロレジウム)よりも“少し高い”といったところでしたが、現在では、16622よりも「だいぶ高い価格帯」に位置。このグレー文字盤については、特に高値となっているため、16622水準に対して60万円程度の差をつけている状態となっています。