今年の新作発表時に、ロレックス公式サイトから消えた「ミルガウス」。
このことによって、シリーズ廃止ということが発覚したわけですが、それによって最も大きな変化が生じたのが116400GVのZブルー文字盤でした。
現在、116400GV Zブルー文字盤はボトム近辺の個体が軒並み「売り切れ」となっており、筆者が目視で調べた結果、ボトム価格は約170万円(3月29日)となっている状態です。
ちなみに、今回のモデルチェンジによって、同じく「生産終了」が発覚したデイトナ116500LNについては、先日の記事でもお伝えした通り、ミルガウスのような現象は起きていません。
またミルガウスは、今回の「生産終了」発覚モデルの中で、最も値動きしているといえ、Zブルー文字盤以外にも「ボトム近辺個体の売り切れが目立つ」状態となっています。
ざっくりというならば、
という順で、「売り切れが目立つ」状態になっているといえます。
さて、現時点で「生産終了」発覚モデルの中で最も値動きしているといえるミルガウスのZブルー文字盤ですが、生産終了発覚前と後で、どういった変化になったかというと、以下の通りであります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年1月 の安値 |
2023年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ミルガウス Zブルー文字盤 116400GV |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,402,500 | ¥1,704,900 | 302,400 | 121.56% |
生産終了発覚前、Zブルー文字盤は約140万円という水準でしたが、生産終了発覚後の今では約170万円に変化。一気に30万円以上高くなったわけです。
しかしながら、実は現時点の約170万円という水準は過去最高値ではないといえます。
というのも、他の文字盤含め、ミルガウスは2022年3月頃までに「過去最高値更新」という状態になっており、その際Zブルー文字盤は180万円台に達していました。
ですから、生産終了効果によって上昇したといえる現在水準は、2022年2月3月よりも高くないわけで、過去最高値更新という状態にはなっていないのです。
また、他の文字盤についても、2022年2月3月水準よりも高値という状態にはなっていないため、ミルガウスは「再びシリーズ廃止」となったにも関わらず、相変わらず一筋縄ではいかない値動きをしているといえます。