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現在相場考察

生産終了後に大きく上昇、デイトナ116508緑文字盤

2023年4月8日更新
ロレックスのデイトナ116508について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年12月の安値と2023年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年4ヶ月での変動は¥3,322,000だった。

デイトナ 緑文字盤 116508についての考察(2023年4月)

今年の3月末にロレックスの新作発表があったわけですが、そのタイミングで廃盤となったモデルがいくつか発覚しました。

そして、それら生産終了モデルには、「値上がりしている」ものと「値動きしていない」ものがあるといえます。

意外なのは、デイトナ116500LNといった「大人気モデル」といえるキャラクターも、「値動きしていない」に分類できてしまう点。先日の記事でもお伝えしたように、116500LNは、生産終了発覚前と後とで、大きく変わっていない様子があります。

では、「値上がりしている」のはどんなモデルかというと、デイトナ116508緑文字盤であります。

最後に記事でこの116508緑文字盤をお伝えしたのは、去年の12月ですがその際は約1053万円という水準でした。

116508緑文字盤は、2022年5月に1496万円となっており、それをピーク水準とすると、12月には500万円近い下落状態となっていたことになります。

そんな緑文字盤でありますが、現在水準は1386万円に変化。去年の12月水準に対して約322万円の値上がりとなっているのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年12月
の安値
2023年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
緑文字盤
116508
中古 0年
4ヶ月
¥10,538,000 ¥13,860,000 3,322,000 131.52%

去年の12月水準に対して300万円規模の値上がり状態となっている116508緑文字盤ですが、2022年5月のピーク水準には達していないといえます。

ただ、現在の“2番目に安価な個体”は1480万円となっているため、2022年5月のピーク水準に近いとも感じられる様子だといえます。

先日お伝えしたミルガウス白文字盤の場合、生産終了発覚後の上昇規模が「10万円程度」と、ピーク水準には全く近づいていないという様子である一方、このデイトナ緑文字盤については、ピーク時に近い感覚となっている違いがあるわけです。

また、他の生産終了後に「ガバッと上昇」という事例では、デイトナのメテオライト文字盤(2021年登場版)があります。

緑文字盤とメテオライト、今回、生産終了効果によって大きな上昇となったモデルは、特別感が強いという傾向があるように思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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