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現在相場考察

デビュー直後の半値程度、GMTマスター2 126720VTNRジュビリー

2023年4月9日更新
ロレックスのGMTマスター2126720VTNRについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年7月の新品実勢価格と2023年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年9ヶ月での変動は¥-3,280,000だった。

GMTマスター2 ジュビリーブレスレット 126720VTNRについての考察(2023年4月)

2022年にロレックスとしては「初」のレフティ仕様として登場したGMTマスター2126720VTNR

“レフティ”ということに加え“黒緑”ベゼルというカラーリングから、デビュー当初から大注目だったといえます。

そんな126720VTNRのデビュー直後の新品実勢価格は、なんと600万円台という水準。126720VTNRが市場にやっと出回りはじめたといえる6月時点では、668万円もしたのです。

そんな126720VTNRでありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと340万円という状態。

近頃といえば、デビュー直後に『高い』と思ったとしても、その後『もっと高くなる』ということが珍しくありませんが、この126720VTNRについては、デビュー直後水準⇒現在の残価率が約50%。つまり、半値程度となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年7月
の新品実勢価格
2023年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
ジュビリーブレスレット
126720VTNR
新品 0年
9ヶ月
¥6,680,000 ¥3,400,000 -3,280,000 50.90%

なお、126720VTNRには、今回取り上げたジュビリーブレスレット仕様の他に3連ブレスレット仕様があります。

相場としては3連のほうが安く、現在約318万円で3連仕様は購入可能となっています。

“デビュー直後水準から半値程度”といった派手な値下がりを見たのは、筆者の記憶としては、2007年のミルガウス以来であるわけですが、この126720VTNRは今後ミルガウスのような「一筋縄ではいかない値動き」となるのか否かが気になるところだと思います。

ただ、もしも126720VTNRが短期間で生産終了となったなら、ミルガウスとは異なる動きとなることでしょう。

近頃のロレックスは、「特殊要素」を含むモデルを短期間で生産終了とするケースが多く、それら短命モデルは上昇する傾向があります。

オイスターパーペチュアルのカラフル系文字盤だったり、2021年デビューのデイトナメテオライト文字盤等がその最たる例ですが、この126720VTNRもまた、それらと同じぐらい「目立つ存在」です。

このところ、ムーブメント世代交代のためか、“短命モデル”が以前よりも多いロレックスがでありますが、「目立つ存在」の短命モデルは評価される傾向があると感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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