デイトナ初のWGモデル、なおかつエルプリ、かつ短命という16519は、2019年から特に評価されるようになりました。
2018年頃までは、革ベルトのK18デイトナとそこまで変わらない相場に位置していたわけですが、2019年以降は『抜きん出て高い』という存在に変化。
2022年といえば、春頃まで多くのモデルが過去最高値更新といった急上昇をしていましたが、この16519は同年7月に約698万円という水準に達していました。
そして、他の人気モデル同様、その後は下落していったわけで、10月には約436万円となっています。
2022年7月⇒10月での残価率は約62%とロレックスとしては低く、ラグスポ並の水準だったといえます。
そんな16519でありますが、それから今にかけても再びの下落状態。
現在水準は約359万円となっており、去年の10月に対して76万円ほどの値下がりをしているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年10月 の安値 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16519 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥4,365,600 | ¥3,598,000 | -767,600 | 82.42% |
下落した結果、現在の16519水準は、116519と同程度。
2019年以降、16519は116519よりも“かなり高値”となっていたのですが、それが“ほぼ同じ”になってしまったことになります。
16519は、エルプリ世代としては唯一のWG、なおかつ96年デビューであるため、116519等が登場した2000年までの短い期間しか生産されていません。
だから、レア感が分かりやすいデイトナともいえるわけで、そのようなことから、これまで16519のほうが116519よりもダントツに高い評価となっていたといえます。
それに対して116519には、そういった希少性がないため、これまで「革ベルトのデイトナ」として、K18モデルとしては比較的お得感がある価格帯に位置していたといえたわけです。
しかし、2021年からは116519(メテオライトやデイトナビーチでない通常版)も高く評価されるように変化しました。
2022年まで16519は、『評価されるようになった116519よりも“更に凄い状態”』となっていたため、両者の相場差は開いていましたが、今では16519が下落したことにより、116519との差がほぼない状態となっているわけです。