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現在相場考察

116519との差がほぼない状態、デイトナ16519白文字盤

2023年4月14日更新
ロレックスのデイトナ16519について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年10月の安値と2023年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥-767,600だった。

デイトナ 白文字盤 16519についての考察(2023年4月)

デイトナ初のWGモデル、なおかつエルプリ、かつ短命という16519は、2019年から特に評価されるようになりました。

2018年頃までは、革ベルトのK18デイトナとそこまで変わらない相場に位置していたわけですが、2019年以降は『抜きん出て高い』という存在に変化。

2022年といえば、春頃まで多くのモデルが過去最高値更新といった急上昇をしていましたが、この16519は同年7月に約698万円という水準に達していました。

そして、他の人気モデル同様、その後は下落していったわけで、10月には約436万円となっています。

2022年7月⇒10月での残価率は約62%ロレックスとしては低く、ラグスポ並の水準だったといえます。

そんな16519でありますが、それから今にかけても再びの下落状態

現在水準は約359万円となっており、去年の10月に対して76万円ほどの値下がりをしているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年10月
の安値
2023年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
16519
中古 0年
6ヶ月
¥4,365,600 ¥3,598,000 -767,600 82.42%

下落した結果、現在の16519水準は、116519と同程度

2019年以降、16519116519よりも“かなり高値”となっていたのですが、それが“ほぼ同じ”になってしまったことになります。

16519は、エルプリ世代としては唯一のWG、なおかつ96年デビューであるため、116519等が登場した2000年までの短い期間しか生産されていません。

だから、レア感が分かりやすいデイトナともいえるわけで、そのようなことから、これまで16519のほうが116519よりもダントツに高い評価となっていたといえます。

それに対して116519には、そういった希少性がないため、これまで「革ベルトのデイトナ」として、K18モデルとしては比較的お得感がある価格帯に位置していたといえたわけです。

しかし、2021年からは116519(メテオライトやデイトナビーチでない通常版)も高く評価されるように変化しました。

2022年まで16519は、『評価されるようになった116519よりも“更に凄い状態”』となっていたため、両者の相場差は開いていましたが、今では16519が下落したことにより、116519との差がほぼない状態となっているわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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