1997年にデビューしたアクアノートですが、その初代モデルが5060A-001であります。
見た目的には「5060含めた5066&5065」が第1世代、「5067といった現行」が第2世代といえるわけですが、厳密には5060A-001が初代、5066A-001などは2代目、もしくは1.5代目といえるわけです。
しかしながら、これまで5060と5066との“差”は多くの人にとって興味の対象ではなく、裏スケでないほうの5060A-001が、機械式アクアノートとしては、最も安価な中古相場となっていました。
そんな初代アクアノートの5060A-001でありますが、2023年からは「初代としての評価」がされるようになっています。
これまで、5060A-001は機械式アクアノート最安値となっていたわけですが、今年1月時点で5066A-001よりも約34万円高値という状態に変化。
そして、それから今にかけて5060A-001は、更に上昇した様子となっており、5066A-001との差をもっとつけた状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年1月 の安値 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5060A-001 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥5,128,000 | ¥5,642,340 | 514,340 | 110.03% |
今年1月時点で5060A-001は、約512万円となっていましたが、現在では約564万円がボトム価格という状態に変化。
1月⇒4月の3ヶ月間で51万円ほど高くなっているのです。
なお、5066A-001についても1月⇒4月現在で若干の値上がりが見られます。
今年1月の5066A-001水準は約478万円でしたが、現在では約498万円に変化。
ただ、上昇幅は5060A-001のほうが大きいため、5060A-001と5066A-001の相場差は、現在約66万円となっています。
今年1月時点では、約34万円という差だったわけですから、ずいぶん差が広がったといえます。
なお、5060A-001については面白い点がいくつかあるのですが、その部分については前回の記事を御覧ください。
ちなみに、今回記事で取り上げた個体含め、現在売られている5060A-001は、すべてデイトが「ゴシック」となっています。
パテックフィリップが、デイトのフォントを明朝体からゴシック体に変更したのが1997年か1998年頃であるわけですが、5060A-001は「明朝」の個体が圧倒的に多い印象です。
しかし現在、なぜだか売られている個体のすべてが「ゴシック」という状態。ロレックスのように、「明朝」か「ゴシック」かで相場が大きく変わるということはないものの、筆者としては「ゴシック」の5060A-001が新鮮に感じます。