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阿部泰治のパテック論 ~第157回~ 2022年秋の新作モデル!『ノーチラス』「Ref.5811/1G-001」をご紹介!

2023年5月9日更新

暖かい日が増えてきたな、と感じていた今日この頃ですが、日中に夏日を記録する日も出てきており、一気に夏の陽気となりましたね。半袖でも心地よい陽気ではありますので、腕元も素敵な時計で飾っていただければと思います。

さて、本日は2022年秋の新作『ノーチラス』「Ref.5811/1G-001」が当店初入荷となりましたので、ご紹介していきたいと思います!是非とも最後までご覧ください。

【目次】
◆ 「Ref.5811/1G-001」 『ノーチラス』18KWG
◆ まとめ

「Ref.5811/1G-001
ノーチラス』18KWG

惜しまれつつも生産が終了した『ノーチラス』「Ref.5711」の意匠を受け継ぎ、2022年秋にケース径41mm、18KWG(ホワイトゴールド)ケース仕様で発表された新型『ノーチラス』「Ref.5811/1G-001」。

大きな話題なった2021年の【パテックフィリップ】×【ティファニー】のWネームで登場した「Ref.5711/1A-018」。それを最後に幕を閉じたかと思われた『ノーチラス』ですが、翌年に何の前触れもなく突如として登場し、腕時計愛好家たちが歓喜に沸いたことは、記憶に新しいかと思います。

さて、ここで本題へと入る前に『ノーチラス』「Ref.5711」シリーズの系譜について、簡単におさらいしたいと思います。

2006年、『ノーチラス』生誕30周年記念として、SS(ステンレススチール)ケース×グラデーションがかったブルーブラック文字盤×三針で登場した「Ref.5711/1A-001」。ムーブメントには「Cal.315 SC AIG.1」を搭載し、ムーブメントの刻印(規格)はジュネーブシール、ブレスレットのコマはネジ式となっていました。

※2006年~2008年頃:「Cal.315 SC AIG.1」搭載。
※その後「Cal.324 SC」に変更。2009年にできたジュネーブ・シールの認定基準を超える、極めて高い独自の厳しい認定基準を設けた【パテックフィリップ】シールが刻印されるようになる。

後にブレスレットのコマは、両サイドネジ式から叩いて抜くピン式に変わり、枝番号が「Ref.5711/1A-010」へと変更になります。

その後、2012年に爽やかなホワイトカラーを纏った「Ref.5711/1A-011」が登場。

ブルーブラック文字盤とは全く異なる雰囲気で人気を博していましたが、2020年に惜しくも生産終了となります。

ちなみに、現在(※2023年4月24日時点)更に希少な「TIFFANY&CO.」とのWネームモデルを取り扱っておりますので、是非この機会にチェックしてみてください。

3年後の2015年、18KRG(ローズゴールド)ケースに同系色のブラウン・ブラック・グラデーション文字盤で登場した「Ref.5711/1R-001」。

こちらも惜しくも昨年生産終了となり、その製造期間は約7年間。SS(ステンレススチール)ケースと比較すると、製造個数は明らかに少なくなっております。

そして、2021年にSS(ステンレススチール)ケースの最後を飾るに相応しい、オリーブグリーン文字盤を搭載して登場した「Ref.5711/1A-014」。

この個体はそもそもワンショットしか生産されておらず、大変希少な個体なのですが、更に希少な32個のバゲットダイヤモンドベゼルを配した「Ref.5711/1300A」も存在しております。シンプルに入手出来た方、、、羨ましい限りです。(笑)ぜひ一度、当店に見せに来ていただけますと幸いです!!

「Ref.5711」シリーズの系譜を一通りお話ししましたので、今回ご紹介する「Ref.5811/1G-001」の本題に戻ります。

ケース径は「Ref.5711」シリーズの40mmから41mmへとサイズアップしましたが、初代『ノーチラス』「Ref.3700」で採用されていた2ピース構造に原点回帰していることもあり、ケース厚は8.3mmから8.2mmへとサイズダウンしております。

重量はSS(ステンレススチール)モデルが約120g。対して18KWG(ホワイトゴールド)モデルは210g弱。多少の重さはありますが、着用感に関してはさほど変わりなく、むしろ着用時の高級感が増したと思います。

スケルトンバックから眺めることができるムーブメントは、2019年~2021年まで製造されていた「Ref.5711」にも搭載されていた「Cal.26-330 S C」。ハック機能(秒針ストップ)が付き、日付変更の禁止時間帯が無くなりました。

また、ブレスレットにも新機能が採用されており、バックルの付け根部分の両サイドを容易に2mmずつ延ばすことが出来ます。もちろんロックも掛かりますので、勝手に伸縮しないよう考慮された仕様です。従来の『ノーチラス』ではサイズの微調整が出来なかったため、追加でコマを入手する必要がありましたが、それが不要になったのは嬉しいポイントですね。

保証書日付は2023年1月。保管時に付いたと思われる細かなキズこそ見られますが、着用感のない極美品となっております。もちろん付属品もしっかり揃っておりますので、コレクションとしても適していますね。

気になる販売価格は、、、

と言いたかったのですが、本コラム掲載前に売れてしまいました、、、ごめんなさい!!!

再入荷の予定は今のところ未定ですが、次回入荷した際にはいち早くこちらでご紹介出来ればと思いますので、首を長くしてお待ちいただければと思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

2022年秋の新作発表で注目を集めた、新型『ノーチラス』「Ref.5811/1G-001」は、高級感が増し、より洗練されたモデルへと進化を遂げました。未だ二次流通市場での流通量は非常に少なく、今回のように入荷してもすぐに販売へ至ってしまいますので、どうしても手にしたいとお考えの方は、当店HPやLINEでの配信を欠かさずチェックしてください!

今後も皆様に魅力的な【パテックフィリップ】の時計を、1本でも多くご紹介出来るよう努めていきます!

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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