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現在相場考察

前期との相場差が縮まった、エクスプローラー214270新文字盤

2023年5月8日更新
ロレックスのエクスプローラー214270について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年12月の安値と2023年5月の安値を比較し現在相場を考察。この1年5ヶ月での変動は¥-45,280だった。

エクスプローラー (新文字盤) 214270についての考察(2023年5月)

エクスプローラー214270は、2010年に登場したわけですが、当初出たのは「3・6・9」に白塗料が無いバージョンでした。

これは、今見ると「116世代らしいデザイン」として好意的にも捉えることができるわけですが、デビュー当初はあまり評判が良かったとはいえませんでした。

そういったことがあってか、2016年に214270異例のマイナーチェンジ。その際、「3・6・9」に白塗料が追加され、前期モデルで“短い”と言われていた針も長くなったわけです。

そのため、新文字盤はデビュー当初から人気度が高く、中古相場はもちろん前期文字盤よりも高め。

新文字盤デビューから2年が経過した2018年の中古相場でも、新文字盤は前期文字盤よりも10万円以上高いという傾向がありました。

そして、そういった差は少なくとも2021年末まで同様となっており、新文字盤は高いという印象があったわけです。

しかし今、214270新文字盤と前期文字盤との相場差が以前よりも縮まっている様子。

現在、前期文字盤のボトム価格は99万7000円ですが、新文字盤は105万4720円。両者の差は、5万7000円程度であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年12月
の安値
2023年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー
(新文字盤)
214270
中古 1年
5ヶ月
¥1,100,000 ¥1,054,720 -45,280 95.88%

2022年8月時点において、214270の前期文字盤は「1年前から変わっていない」という記事を出しましたが、それから現在にかけても「変わっていない」状態が続いています。

ですから、214270の前期は2021年8月から1年9ヶ月間相場が変化していないわけです。

それに対して、こちらの新文字盤は若干の値下がり状態。2021年12月時点では110万円だったのが現在では約105万円、というように5万円程度の値下がりが見られるわけです。

その結果、前期と新文字盤との相場差が縮まったわけですが、これまで高い印象だった新文字盤が、旧文字盤と“そこまで変わらない水準”というのはなんだか新鮮な感覚になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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