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現在相場考察

2021年10月よりも約97万円高、シードゥエラー1665“赤シード”

2023年6月5日更新
ロレックスのシードゥエラー1665について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年10月の安値と2023年6月の安値を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は¥972,850だった。

シードゥエラー “赤シード” 1665についての考察(2023年6月)

2017年、『赤シード』は126600の登場をもって復活したといえますが、その元祖である1665は今、以前よりも評価されている印象です。

1665(赤)は、「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER 2000」の2段が『赤』となっていることが特徴的。90年代後半から、赤サブよりも高い相場となっている傾向があります。

そんな1665赤シードでありますが、近年まで「意外にお得」という印象がありました。

2021年10月において、この赤シードは、428万円で購入可能だったわけですが、2017年からの伸びを考慮すると、その価格帯でも意外とお得といえたのです。

先のように、1665赤シードは、以前から相対的に高い価格帯に位置する傾向がありましたが、2021年時点では「他の人気モデルの伸び」からすると、伸びていない状態。そのため、相対的に1665は「以前ほど高値」という感覚でなかったわけです。

そんな赤シードでありますが、現在の様子は約525万円といったところ。

これは、2021年10月水準よりも約97万円高という状態であるわけですが、近頃、2021年10月水準を下回る人気モデルが珍しくないなか、その時期と比べて100万円近くも値上がり状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年10月
の安値
2023年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
“赤シード”
1665
中古 1年
8ヶ月
¥4,280,000 ¥5,252,850 972,850 122.73%

こういった値動きをした結果、1665赤シードは今、2017年頃に見られたような価格序列に戻りつつあると感じます。

分かりやすくいうならば、2022年4月ごろからの下落トレンドで、人気ロレックスの一部が2022年10月水準以下となっている一方、1665は2022年10月よりも約97万円高

その結果、1665赤シードは、以前のようなポジション、つまり「結構高いモデル」という感覚に戻りつつあるように感じるわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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