ラジオミールが最高級シリーズという扱いだった頃に、その中でのベーシックモデルとして存在したRGのPAM00103。
このモデルは、WGの62番と兄弟のようであり、どちらも中古相場が数年に一度動くという傾向があります。
筆者がこのモデルを最初に「良い」と思ったのは、2003年頃でありますが、その際の中古相場は50万円台といった状態。それが、2007年頃には80万円台となり、アベノミクス以降は100万円以上となっていたわけです。
しかし、2017年頃からこの103番と62番の中古相場は乱れ、安くなっていったといえます。
103番を最初にお伝えしたのは2015年8月でしたがその際は約139万円。そして、2017年4月には約149万円に上昇したわけですが、同年8月には約106万円に下落。その後は「やや回復」するなどしたものの、また「下落」という状態も珍しくありませんでした。
結局、2015年水準よりも安価という状態が続いていたわけです。
そして、そのような状態は今年春頃にも見られ、2月に62番が『100万円以下で購入可能』となっていました。
そんな103番と62番でありますが、近頃様子が激変。
今月になると、どちらも150万円以上となり、この103番は約184万円にまで上昇しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年10月 の安値 |
2023年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00103 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,394,300 | ¥1,846,790 | 452,490 | 132.45% |
なお、62番は現在売出し数が0という状態。
また、この103番は今年になってからは140万円以上という価格で売り切れとなっている様子があるため、どちらもこういった価格帯で需要がある状態だといえます。
PAM00103は、2017年夏頃に値下がりし、長らく「2015年水準以下」という状態が続いていました。
しかし、現在水準は過去最高値更新といえる状態。久々に元気のある様子を見せているのです。
最後に、これまで記事でお伝えしたPAM00103水準を以下に掲載します。