少なくとも2019年頃まで、「100万円以下で購入可能なパテック」の二大巨頭だったといえる3923J。3796とともに、“時計マニアからの評価は高い”のに“中古相場は高くない”という状態になっていました。
しかし、3796は2021年に100万円以下という水準から、かけ離れた価格帯に変化。現在では200万円以上に達しています。
では、かつて3796と同じような評価だったといえる3923はどうかというと、現在、3923Jは約180万円という状態。
2018年5月において3923Jは、約87万円で購入可能だったわけですが、そこから現在までにかけて92万円ほどの上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値 |
2023年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
カラトラバ 3923J |
中古 | 5年 1ヶ月 |
¥879,800 | ¥1,807,520 | 927,720 | 205.45% |
2018年5月⇒現在にかけて2倍以上となっている3923Jですが、実は3796Jと比べると、3796のほうがやや優秀といえる側面があります。
というのも、2019年11月時点の3796Jの中古相場は約89万円と、この3923Jの2018年水準と全く同様だったわけですが、現在では200万円以上となっているからです。
いずれにしても、2019年頃までにおいて、『時計マニアからの評価は高いのに、中古相場は安価』という状態だったこれら2本は、2023年現在までに「2倍以上」という状態になっていることに違いなく、どちらも“化けた”といえます。