新時代のエクスプローラ2として2011年にデビューした216570。このモデルチェンジでケースサイズは42mmとなり、2000年代前半から始まった腕時計の大型化の波を感じた人も多いのではないでしょうか。というのも、その前年にフルモデルチェンジしたエクスプローラ(1)のほうも大型化。エクスプローラ(1)の場合、大型化といっても39mmだったので他の時計と比べるとそんなに大きくはなっていないのですが、実際のサイズよりもかなり大きい印象でした。
そんな状況で42mmで登場したエクスプローラ2はより一層スポーツロレックスの大型化を予感させるモデルで、その評価はかなり分かれたかと思います。そして、この新型の当時により、当時30万円以下という相場だった旧モデル16570の相場が上昇。また、この216570も新型として登場したばかりだったため、それまでのエクスプローラ2よりだいぶ高い水準で新品が取引され、結果としてエクスプローラ2全体の相場が高くなるという現象となりました。
そして、大きくなったが故に人気がなくなるのかと思いきや、216570はその後も高価格帯を維持。最近までは中古相場が60万円台も当たり前という、かつてのエクスプローラ2と比較してかなり高い腕時計となったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラ2 黒文字盤 216570 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥669,900 | ¥572,400 | -97,500 | 85.45% |
白文字盤よりも特に高いのがこの黒文字盤。
今でも5桁リファレンス時代の16570をしている人を街中で見かけることはありますが、この新型は流通価格が高いせいなのか街中の遭遇率はかなり低めです。
昨年と比較して10万円近く相場が下がっている模様ですが、それでも依然として50万円台後半という相場。
エクスプローラ2の旧モデル16570が2010年頃に25万円前後という相場だったことを考慮すると、昨年と比較して10万円近く値下がりした現在相場でも結構高い水準だということが分かるかと思います。
ただ、その他の6桁リファレンス時代のスポーツロレックスはどれも中古相場60万円台以上だということを考えると現在の相場は妥当とも考えられるのが難しいところ。
ちなみに、一番安いのがエクスプローラ(1)で40万円台。次に安いのがこのエクスプローラ2という感じです。
6桁リファレンス時代のスポーツロレックスとして最も印象深いのはセラミックベゼルでしょう。そして、6桁リファレンス時代のスポロレでセラミックベゼルを採用していないのがエクスプローラ(1)とエクスプローラ2。よって、セラミックベゼル未搭載のこれら2つが安値傾向ということなのです。
最近、セラミックベゼル搭載のサブマリーナやGMTマスターが60万円台前半になりつつあるので、現状の50万円台後半という相場だったらセラミックベゼル搭載モデルのほうがお得感があるかもしれません。
ちなみに、この値段でエクスプローラ2を買うのであれば、短命&アンティーク扱いの16550の黒文字盤が近い値段で買えるので、希少性と過去相場からのお買い得感を考えるともう少し足して16550を買うか、最新モデルの216570を買うか迷うところだと思います。