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現在相場考察

久々に回復傾向に向かっている、カサブランカ5850ピンク文字盤

2023年8月22日更新
のカサブランカについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値と2023年8月の安値を比較し現在相場を考察。この3年11ヶ月での変動は3万8200円の値上がりだった。

カサブランカ ピンク文字盤 ブレスレット 5850についての考察(2023年8月)

一時、ブレスレットモデルでも30万円以下という状態になっていたフランクミューラーのカサブランカ

2000年代前半の新品実勢価格は50万円台となっており、当時の青サブ(16613)やカルティエパシャ38mmクロノグラフ(W31030H3)と同水準でした。

当時の“50万円台”という価格帯は、“デイトナ以外のSSスポロレよりも高値”でしたから、2023年現在の感覚に置き換えると、300万円ぐらいといえるかもしれません。

そんなカサブランカですが、2016年頃の中古相場は約38万円といったところ。その頃、約38万円では何が購入可能だったかというと、エクスプローラー14270でした。

この14270もまた、2000年代前半頃における“大人気モデル”というキャラクターだったため、カサブランカ14270も、2016年頃の感覚としては「相対的に安価」というお得感があったといえます。

ただその後、14270が上昇した一方で、カサブランカは下落したのです。

カサブランカのメンズサイズには、2852、5850、6850といったサイズが有り、ブレスレットと革ベルトが存在。2016年頃までの感覚では「ブレスレットモデルは30万円台後半」だったといえます。

それが、2019年からブレスレットモデルでもカサブランカ20万円台で購入可能という状態に変化。当初、そういった価格帯だったのは2852サイズのピンク文字盤といった傾向だったわけですが、後に5850サイズの黒文字盤や6850サイズの白文字盤までもが29万円程度という水準に変化しました。

そういった経緯があるカサブランカでありますが、2023年の今、相場が久々に回復傾向に向かっているといえる様子があるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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フランクミュラー カサブランカ 5850CASA 仕上済

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値
2023年8月
の安値
変動額 残価率
フランクミューラー
カサブランカ
ピンク文字盤
ブレスレット
5850
中古 3年
11ヶ月
¥299,800 ¥338,000 38,200 112.74%

現在、カサブランカのブレスレットモデルの多くは、30万円台後半といった水準に回復。

カサブランカには、白、黒、ピンク文字盤等がありますが、最も高いのが白で、逆に安価なのがピンク文字盤という傾向があります。

そして、このピンク文字盤をもってしても、その相場はすでに30万円以上。2019年9月時点では30万円を切っていたわけですから、見事に回復したといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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