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現在相場考察

1年前よりも100万円以上安いが、ノーチラス5711/1A-011

2023年10月17日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1A-011について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年10月の安値と2023年10月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥-1,050,000だった。

ノーチラス 5711/1A-011についての考察(2023年10月)

白文字盤のノーチラス5711/1A-011を前回お伝えしたのは1年前ですが、その際は1575万円という水準でした。

近頃、5711といえば、青文字盤が8月頃から『回復』となった傾向があり、現在でも2022年9月水準並といった様子があります。

しかし、白文字盤、すなわち5711/1A-011については青文字盤とは異なる状況なのです。

現在、5711/1A-0111470万円となっているのですが、これは2022年10月水準に対して105万円安。青文字盤とは異なり、1年前水準よりも100万円以上安い状態であります。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年10月
の安値
2023年10月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1A-011
中古 1年
0ヶ月
¥15,750,000 ¥14,700,000 -1,050,000 93.33%

5711/1Aには、ごく少数が販売されたティファニーブルー文字盤、また緑文字盤といった特殊なモデルがありますが、それらを除くと、この「白文字盤」と「青文字盤」が基本ラインナップだといえます。

そして、「白」と「青」、これら2つは2022年4月以降といった時期から「値下がり」といった様子になっており、青文字盤については、一時1390万円(2023年2月水準)となっている状態が見られました。

なお、青文字盤の1390万円は“2021年2月よりも安価”という状態だったため、他の人気モデルと比較してかなりな値下がりだったわけです。

ただ、そんな青文字盤は今年8月ぐらいから回復傾向となっており、現在水準は先程お伝えしたように2022年9月並といったところになっています。

では、白文字盤はどうかというと、こちらは2022年8月に1298万円に下落した後、同年10月に1575万円に回復したという経緯があるわけです。

2022年10月といえば、多数のモデルで『回復』が目立っていた時期でありますが、その際白文字盤は大きく回復。

つまり、2022年9月10月といった時期と比較して「青文字盤は上昇」、「白文字盤は下落」となっているのは、2022年10月の回復時に、白文字盤の回復が大きかったわけで、現在水準はそれに追いついていないという状態であるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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