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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第181回~ 超絶モデルを2本ご紹介! 『ノーチラス クロノグラフ トラベルタイム』『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』

2023年10月25日更新

いきなりですが、この時期になると私の中で、ある「方程式」が成り立ちます。

秋≒革ベルト≒ドレスウォッチ≒パテックフィリップ

無理矢理紐づけたかのようで、しっくりくる方も多いのではないでしょうか。(笑)軽装にならざるを得ない夏から、一気に素材感やカラーリングが移り変わる秋口は、その相性もあってドレスウォッチが重宝いたします。当店では、上質なドレスウォッチも豊富に取り揃えておりますので、お探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。

さて、今回は【パテックフィリップ】の超絶モデルが2本入荷いたしましたので、ご紹介していきたいと思います!その内1本は革ベルト仕様の素敵なモデルです。ぜひとも最後まで楽しんでご覧ください。

【目次】
◆ 「Ref.5990/1R-001」 『ノーチラス クロノグラフ トラベルタイム』18KRG
◆ 「Ref.5270P-001」 『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』PLATINUM
◆ まとめ

「Ref.5990/1R-001」
ノーチラス クロノグラフ トラベルタイム』18KRG

2021年に新作として発表された『ノーチラス クロノグラフ トラベルタイム』シリーズ待望の18KRG(ローズゴールド)ケース・ブレスレット仕様モデル「Ref.5990/1R-001」。

水平エンボス模様が施されたブルーソレイユ文字盤には、時分針やインデックスのフチなど、至る所に18KRG(ローズゴールド)素材のパーツが配されているため、ケース・ブレスレットと相まって、上品かつ華やかな印象に仕上がっています。

「Ref.5990/1R-001」は、つい先日待望の初入荷を果たしたばかりではありましたが、時を待たずして、なんと!当店2本目となるこちらの個体が再入荷となりました!!またお目に掛かることが出来て、非常に嬉しい限りでございます!!!

今回ご紹介のモデルが登場するまで『ノーチラス クロノグラフ トラベルタイム』は、SS(ステンレススチール)仕様の「Ref.5990/1A-001」のみのラインアップとなっていました。

こちらは、やや濃いめのグレーにも見えるブラックグラデーション文字盤が、従来の『ノーチラス』のクラシックな雰囲気とは異なり、モダンでクールな印象の一本で、2022年に惜しまれつつもディスコン(廃盤)となっています。しかしながら18KRG(ローズゴールド)が登場したことで、従来の『ノーチラス クロノグラフ トラベルタイム』人気が一気に強まりました。

複雑機構である”トラベルタイム”に”クロノグラフ”まで搭載させてしまうのは、さすが【パテックフィリップ】の技術力です。更には各機能が小気味良く配された美しいブルー文字盤が、そのデザイン性の高さも表しております。

スケルトンバックの裏蓋から鑑賞いただけるムーブメントは「Cal.CH 28-520 C FUS」。複数の機構を搭載していることで、ケース径40.5mm、ケース厚12.53mm、重量は265gと、非常にインパクトあるサイズ感となっています。

保証書日付は2022年8月。付属品も完備しており、綺麗な状態を保っています。使用による細かなスレや目立たない程度の小キズこそございますが、目立つキズの見られない、ノンポリッシュで印象が良い個体です。

気になる販売価格は、39,820,000円(税込)

おいそれと手が出せる価格ではございませんが、この美しさと重厚感を店頭にて是非体感してみていただきたい逸品です。

「Ref.5270P-001」
『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』PLATINUM

2011年の「Ref.5270」登場から約7年が経過した2018年に、満を持して『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』シリーズ待望のPT(プラチナ)仕様で登場した「Ref.5270P-001」。

歴代の「Ref.5270」シリーズと比較すると、文字盤デザインの違いは一目瞭然で、10時〜2時までのバー型インデックスが、「Ref.5270P-001」ではアラビア数字のアップライドインデックスとなっております。ゴールデンオパーリン文字盤は、クラシカル、且つスペシャルモデルに採用されてきた、”サーモンピンク”や”カッパー”などとも言われる色味で、更には針・インデックス・インダイヤル・タキメータースケールを黒色にしたことにより、高い視認性とヴィンテージの雰囲気を醸し出しています。

ステップになっているラグのデザインは、まさに「Ref.5270」を象徴する完成されたケースデザインですね。またこちらのベゼルは、今でこそ他のモデルにも見られるデザインではありますが、元を辿ると海外の時計オークションでしかほぼ見かけない、希少な『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.2499」に採用されているデザインなのです。

6時側のケースサイドにはPT(プラチナ)ケースの証明でもあるダイヤモンドが、ムーンフェイズ調整ボタンの隣で輝いています。

スケルトンバックの裏蓋から鑑賞いただけるのは、完全自社製ムーブメント「Cal.CH 29-535 PS Q」。視認性が向上した文字盤(12時位置の下にある大きなカレンダー表示窓、5時位置の閏年の表示窓、8時位置の昼夜表示窓)は、このムーブメントによって実現されています。

保証書日付は2021年3月。箱、調整ピン、アディショナルのクローズドバック(裏蓋)、冊子類などの付属品も完品で、さらには純正のアリゲーターベルトが3本も付属しているお得な仕様となっています。使用によるスレや小キズこそございますが、ワンオーナー品でノンポリッシュのケース・フォールディングバックルのしっかりとした、印象の良い個体です。

気になる販売価格は、24,970,000円(税込)

商品ページはこちら

こちらのモデルは惜しまれつつも2022年にディスコン(廃盤)となっていますが、現行の『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』の国内正規販売価格は33,000,000円(税込)となっていますので、非常にお得感のある価格であるかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ご紹介したどちらのモデルも本来はなかなか見かけることの少ない希少なモデルであり、唯一無二の個体と言っても過言ではありません。高級腕時計市場も以前より活発化してきていますので、早くに売却となってしまうことも予想されます。お探しだった方、まずはお早目にご相談ください!

引き続き、魅力的な【パテックフィリップ】の時計をお届けして参りますので、次回のパテック論を是非とも楽しみにお待ちください!

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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