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現在相場考察

お買い得WGウォッチ、ボーム&メルシエ「ハンプトン」

2016年1月28日更新
ボーム&メルシエのについて斉藤由貴生が執筆。本記事ではとを比較し現在相場を考察。このでの変動は¥0だった。

についての考察()

ボーム&メルシエといえばリシュモン傘下のブランドである、という認識ぐらいで詳しいブランドヒストリーについて知っている人はあまりいないと見受けられます。

ボーム&メルシエ¥51,040〜¥1,210,000(2024年11月22日現在)

ちょっとWikipediaで調べてみると興味深いことが、

1830年創業以来会社は一度も断絶せず継続し、現在世界で6番目の古参ブランドである。

この「一度も断続せず継続し」が重要です。

実際、一部のブランドは長期に渡り断続して、それを買い取った大手グループが全く新しい時計を作って展開している状態。

つまり、名前を買っただけで何一つ時計の文化を引き継いでいないブランドも存在します。

例えば、企業が時計職人にテキトーに時計を作らせて、テキトーに創業年の古いブランド名を買い取って「1800年代創業老舗ブランド」として売り出すことも成り立つってわけです。

それがボーム&メルシエの場合、ずっと継続しているわけですからインチキ古参ブランドでは無いわけです。

しかもリシュモングループという裏付けもバッチリ。

Wikipediaを見るとかつて「技術力を評価されていた」という記述も。
さらに

「完璧なものしか認めない。最高品質の時計しか製造しない」というモットー

とまで書いてある。

このようなブランドをずっと微妙な状態にしているリシュモンは、
早くテコ入れしたほうが良いでしょう。

とはいえロゴマークを買えたり、テコ入れしているようですがなんとも微妙です。

リシュモングループにおけるオメガタグホイヤークラスの廉価高級腕時計ブランドとして成り立たせたいようですが、
時計店にもあまり流通していません。

それでも、

・ケープランド(ラウンド型)
・ハンプトン(スクエア型)

という2モデルはそこそこ知名度があるのでもっと頑張って広告・営業してくれれば良いのにと思います。

そんなわけでしっかりとした老舗ブランド(しかもリシュモングループ)による
WGのスクエアウォッチが10万円台後半というのはお買い得だと感じます。

さらに、不人気で流通量が少ないためちょっとでも欲しい人がいれば値上がりする確率は高いというのも嬉しいですね!

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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