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現在相場考察

歴史に残る動き、ラジオミールPAM00210

2023年10月31日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00210について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年8月の安値と2023年10月の安値を比較し現在相場を考察。この7年2ヶ月での変動は¥106,160だった。

ラジオミール PAM00210についての考察(2023年10月)

従来、「ラジオミール」というシリーズは、パネライ(リシュモン後)において“最上級”という役割を担っていました。

しかし、2005年にラジオミールベースが登場したことをもって、ルミノールと同等」といったポジションに変化し、今に至ります。

そして、そのラジオミールベースが、このPAM00210であるわけですが、前回この時計をお伝えしたのは2016年8月。その際の中古相場は、約38万円といった状態でした。

当時、同じ世代のルミノールベース(PAM00112)も約38万円という水準だったため、ルミノールラジオミールも「ベースの相場は同じ」だったわけです。

そして、その後は、両者とも長らく相場が変わらない、という状態も同じ。おおよそ、2016年冬から2022年春頃まで38万円程度といった水準が続いていたといえます。

さて、パネライといえば、近頃、この210番のような「オーソドックスなモデル」が値動きしているケースが目立っており、「2016年頃よりも安値」という状態だったルミノールマリーナ(3番など)が値上がりするケースも出ています。

では、PAM00210はどうかというと、やはりこちらも上昇傾向。現在水準は約49万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パネライ PANERAI PAM00210 ラジオミール ベース 手巻き メンズ _768501

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年8月
の安値
2023年10月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00210
中古 7年
2ヶ月
¥386,640 ¥492,800 106,160 127.46%

PAM00210は、リーマンショック前の2007年水準が約36万円、リーマンショック後の2009年11月水準が約27万円となっていた経緯があります。

アベノミクス後に、約38万円という水準に戻ったわけですが、2016年冬から2022年春まで“長らく変化なし”という状態でした。

ですから、今回の変化は、久々の値動きであると同時に、過去最高値更新といった規模。PAM00210の値動きとしては、歴史に残るものだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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