ブルガリブルガリ、といえばジェラルドジェンタによるデザインでかつて非常に人気のある時計でした。
ジェラルドジェンタの代表的なデザインとしてパテックフィリップ「ノーチラス」、オーデマピゲ「ロイヤルオーク」とともにブルガリ「ブルガリブルガリ」として紹介されることが多かったこの時計。現在では“終わったブランド=ブルガリ”としてあまり相手にされていないようです。
しかし、ブルガリを終わったブランドというのはとても可哀想です。
1998年、アルミニウム発表までのブルガリは数多くの名作を市場に登場させてきました。
高級腕時計ブームが始まった90年代後半、ロレックス・オメガ・カルティエ・ブルガリという4大ブランドとして有名時計ショップやドンキホーテなどに必ずラインナップされていたブルガリの時計。
そもそも宝石商のブルガリが高級腕時計に本格参入したのは1970年台。
“世界初の腕時計を作った”と自称するほど歴史が深いカルティエに並ぶためには並大抵の時計を作っていたのでは相手になりません。
そんな背景もありブルガリは98年まで、
・ブルガリブルガリ
・スネーク
・スポーツシリーズ
・スクーバ
・アルミニウム
と数多くの名作を発表しました。
しかし、「スポーツ」シリーズを「ディアゴノ」という名称に変更した2002年以降より、なんだかデザインが微妙に。。
“変えなくて良い”部分にも“変化”を加えてしまいます。
結果、フランクミュラーのいやらしさとパネライのデカさを微妙に加えたモデルチェンジを行い、かつての完成されたデザインは崩壊。
種類を増やしすぎてブランディング的にも微妙に。
その後ムーブメントを自社製にしマニュファクチュール化を試みたりLVMH入りしたり、大きな経営判断をしているようですが、
時計としての評価は良い方向にいっていないようです。
結果、ブルガリの時計はかつて良かった時期のものを含めて全体的に安値なのです!!!
ということでジェラルドジェンタの初期デザインに忠実な33mmのブルガリブルガリ、しかもY18ゴールドモデルが10万円台後半とはお買い得だと言えるでしょう。
(きっとこの値段でも「ほしくない」という人は現在多いと思います)
33mmのブルガリブルガリ、可哀想に最近は「レディース」として販売されています。
ブルガリブルガリの33mmはメンズサイズですよ!
当時のブルガリブルガリ金無垢モデルは新品実売価格が約18万円オメガシーマスター300mの倍以上はしたでしょう。
それが現在ほぼ同価格なのです。
シーマスターが高すぎるともいえますが、ブルガリブルガリはちょっと安すぎ。
非常にお買い得な「金の時計」としてオススメです。